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    サイペイントジャパン 倉庫向け新遮熱塗料を発売

    2009年11月26日

     
     
     

     夏場の倉庫内は、現場担当者にとっては過酷な環境。空調機能がない現場も多く、熱中症による労災も例年起きている。そんな現場環境を改善するものとして注目を集めるのが遮熱塗料。
     なかでも、サイペイントジャパン(田端伸行社長、東京都新宿区)が開発した遮熱塗料「PLANET SUPRA(プラネットスープラ)」は、物流センターの屋根や壁面に塗装されるだけでなく、庫内温度の上昇抑制を目的に、車両の荷台にも使用されるなど物流業界で注目を集めている。


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     同塗料はノルウェーのサイペイント社と共同開発されたもので、世界でもトップレベルの性能を誇り、太陽光線を92.3%も反射することが可能。滑らかで塗布しやすく、短時間で乾燥する。また、水性塗料でありながら優れた耐候性と密着度を併せ持つ。屋根や外壁に塗ることで、太陽光線を建物内部に伝導しない「遮熱」はもちろん、冬場は内部の熱を外に逃がさない「断熱」の効果も発揮する。
     今夏にさいたま市の物流倉庫で実施された実証実験では、その抜群の遮熱効果を確認。並列する2倉庫で実施し、同遮熱塗料を塗装した施設と未塗装の施設とでは、室内の温度に最大で約5度の開きが。現場で働く作業員にとっては天国と地獄の差があると言っても過言ではないだろう。同社経営戦略室の杉村香織室長(写真左)は「空調を整えている場合、大幅なコスト削減にもつながる」と付け加える。
     屋根の表面の温度も10度低下するなど、屋根への負荷が大幅に軽減され、劣化の抑制にも寄与することが確実。また、屋根の裏面の温度も、塗装することで最大19度も温度が低下しており、夏季に倉庫上部に積み上げた荷物の温度上昇を防げる。
     同社では今月10日から、この「PLANET SUPRA」の高い反射率とそれによる暑さ低減効果を落とすことなく、耐候性と防汚性を向上させた「PLANET SUPRA NEO(プラネットスープラネオ)」の発売を開始。90.3%の反射率を持ちながら美観性が向上した新塗料について、中村優香里氏は、「『汚れやすい』という理由で遮熱塗料を敬遠されていた事業者の方にも、ぜひ使っていただきたい」と語る。杉村室長も、「光沢を付加したことで長期にわたって美しい外観を保つことができる。物流施設の壁面で使用頂ければ、荷主さんにも喜んでもらえるはず」と説明する。
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     カラー展開は、汎用性の高いホワイトとライトグレーの2色。なお、同社ではカーボンオフセットにも力を入れており、塗料を10缶購入すると、1トン分のCO2排出権を取得する取り組みも実施している。
    関連リンク→ サイペイントジャパン株式会社

     
     
     
     
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