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    シンコー運輸 社内体制強化の取り組み

    2013年5月17日

     
     
     

     シンコー運輸(群馬県桐生市)は創業から18年を迎えた。引っ越しをメーンに雑貨や飲料水、紙製品、車の部品などを取り扱っている。約3年前に後継者として入社したのが社長の長女、柳生里美氏だ。
     当時、大阪で化粧品の販売員として働いていた同氏は、父親に請われる形で地元に帰った。当初は「一生でなくていいから会社を手伝ってくれ」と言われていたが、今は運送業界に骨を埋める覚悟だ。当時、つき合っていた恋人(現在のご主人)もたまたま運送に関わる仕事をしていたことから、一緒に同社に入社し、現在は配車担当として活躍している。


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     右も左も分からないところから、従業員やお客さんに何でも聞いて、一つひとつ業界の専門用語や商慣習、しきたりなどを学んだ。何度も地図を見ながら横乗りし、土地勘も養った。
     入社後は、1年ごとに目標を設定しているという。初年度は自身の運行管理者資格の取得。2年目は、Gマークとグリーン経営認証のW取得に取り組んだ。Wで挑戦したのにはワケがあり、「最初は、この二つがそれぞれ違うものだと知らずに、違うセミナーに出席した」という笑い話のような出来事がきっかけだという。しかし、「どうせなら両方取ってしまおう」と決意した。
     1人が1台の車両に乗る同社では、以前から車両ごとの燃費管理にも積極的に取り組んでいた。「もっと深くやろうと、目標燃費を個人で決めてもらう形にした。中距離メーンなのか高速に乗るのか、担当する業務によって燃費も異なってくる。それを自分自身で考えてもらうことが重要」と話す。
     また、ドライバーを三つのチームに分け、安全衛生に関して目標を設定。3か月に一度、リーダーと会議をして達成状況を振り返り、今後の方針などを決めている。この取り組みは開始から1年が経ったが、「今後は表彰制度なども検討している」という。
     無事にW取得を達成し、ドライバーの意識も変わってきたという。「燃費は数字で見えるものだから、変化があると達成感も大きいのではないか。ドラレコを全車に搭載し、点数をランキング化するなど安全への意識を高めている。
     一方で、管理だけでなく、従業員同士のコミュニケーションも大切にしている。忘年会やバーベキュー大会などを実施して融和を図っている。
     3年目の目標は、「新規荷主を獲得し、売り上げを前年度よりもアップさせること」。営業に力を入れ、セミナーなどにも顔を出して情報収集に励んでいる。さらに、「日常点検を徹底することで車両故障を減らし、無駄なコストを下げる」という取り組みも行っている。
    ◎関連リンク→ 有限会社シンコー運輸

     
     
     
     
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