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    アシストライン 「商売の中心はお客さん」

    2015年8月7日

     
     
     

     軽貨物事業を展開するアシストライン(大阪府東大阪市)は昨年4月の開業以来、驚異的なスピードで成長を続けている。開業当初は1日4─5台だった稼働車両が、今では10倍の約50台に拡大した。矢野善一社長は、「家業ではなく、長く存続できる『企業』を目指す」という方針を掲げる。
     「能力のある人間をどんどん採用し、経営にも参加してもらいたい」というのが持論で、実際に同社の専務として活躍するのは20代後半の若手だ。
     持ち込みドライバーや協力会社も増えているが、基本的には社員としての採用に注力。「軽でありながら一般貨物に近い組織体制を目指す」とし、「給与体系も歩合ではなく固定給で、昇給も実施している。その方が、働く者にとって安心感があり、将来性も感じてもらえるはず」。


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     会社立ち上げ時の荷主は2社。そこから営業や紹介、HPでのPRを積み重ね、顧客を開拓してきた。Facebook(FB)での情報発信にも力を入れている。「普段、どんなことをしている会社なのかはHPだけでは伝わらないが、FBなら時系列で公開できる」。これは求人にも有効で、「いままで有料の求人広告は出したことがない。ハローワークや無料の媒体、あとは紹介で人は充足している」という。
     見込みのあるドライバーには、独立を促す場合もある。「営業の仕方やHPの作り方などをアドバイスし、経営者としてのスキルを上げてもらう。独立の流れを作れば、それぞれの仕事に広がりが出てくるはず。グループとして縛るつもりはない」。
     初年度は「棚ぼた的な形で売り上げが伸びた」と振り返る。「それをどう維持していくかが大事。新規開拓が急務」と気を引き締める一方、「最近は、異業種からの軽貨物への参入が増えており、うかうかしていられない。早いうちに、やるべき時に手を打つべき」と危機感もにじませる。
     モチベーション維持の原動力になっているのは、「顧客から『ありがとう、助かった』という言葉をいただき、お役に立てているのを実感すること」。社員に対しても、「生活するために働いているのではない、人のためだと自覚することが大切だと常に言っている」という。
     また、「軽貨物に固執しない」とも。「お客さんに相談された『困ったこと』は、配送以外でも、できることは何でもやるべき。喜んでもらったら、それで良いと考え、『お役立ち業』に徹すること。それによって信頼関係もでき上がっていく」。
     その徹底ぶりは、「うちが間に入ってお客さんにメリットがない仕事であればお断りする」というほど。「当社で対応が難しいケースは、信頼できる他の運送事業者を紹介している。商売の中心は全てお客さん」ときっぱり。
     今後については、「現在、海外に対して国を挙げて訪日観光をアピールしているが、当社もホテルや空港間の旅行カバンの配送依頼を受けることが増えており、この流れを加速していきたい」と展望する。
    ◎関連リンク→ アシストライン株式会社

     
     
     
     
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