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運送会社
ユキ・コーポレーション中村社長「若者の夢かなう応援をしたい」
2016年4月15日
【大阪】ユキ・コーポレーション(摂津市)の中村幸男社長は、高校時代は故郷の熊本県でプロ野球選手を目指すかたわら、同級生や先輩にはプロ野球がダメなら、運送会社の社長になることを語っていたと言う。
熊本県で野球の特待生として高校に入学し、レギュラーとして活躍。それが認められて大学からも誘われたが、経済的に厳しく、高校を卒業後すぐに就職し、故郷の熊本を離れて大阪の運送会社に入社した。
この会社は、2トン車で袋詰めされたセメントを手積み・手下ろしで輸送する仕事。体力に自信のあった中村社長は、もう一つの夢である運送会社の社長を目指して一生懸命に働き、信頼を得ていった。その後、やはり運送会社を経営したいとの思いから、今度は引越業で経験を積み、ここでも頑張りが認められ責任者となった。
そして2年前、開業を考えていた矢先、知り合いの運送会社から、「廃業したいが、歴史のある会社なので廃業するには心残り」と、会社を引き継いでもらえないかと頼まれた。同社長は車両を1台だけ譲ってもらい、後は自らの資金で用意し、代表者を変更して、車両台数5台でスタートした。
開業から2年余りで大型車をはじめ11台を保有し、社員数22人、売り上げも3億円を達成。中村社長は「九州の地元の先輩や友人の中には運送会社の経営者も多く、その関係で九州から加工木材を輸送している。さらに大手物流会社や商社とのつながりもでき、現在では実運送だけでなく取扱事業でもかなり売り上げが上昇」と説明。また、友人が行っていた引越業務の経営権を譲ってもらうなど、現在ではバラエティーに富んだ輸送業務に発展している。
同社長は、「地方から大阪に出てきて、ようやく夢を実現できた。地元熊本県には大阪で働きたいという若者も多く存在するが、彼らの夢をかなえるため、社員寮も備えている。ドライバーがウチで働いてよかったと思ってもらえる会社を目指している」とし、「慌てず確実に業績を伸ばし、5年後には売上高10億円を目指したい」と話した。関連記事
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