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運送会社
二島運輸 田上圭一社長 倉庫業に参入
2016年6月3日
「他人と同じことをやっても結果は出ない。チャンスがあればやり過ごすのではなく、悩みながらもチャレンジし、結果にこだわっていきたい」と語るのは、重トレーラで鋼材輸送をメーンとする二島運輸(大阪市住之江区)の田上圭一社長。今年2月、父親である忠氏から社長のバトンを受け継いだ。
社長交代に合わせるタイミングで、同社は2月から本社を移転。6階建ての自社ビルで、3階、4階には各130坪、高さ4.8mの倉庫を構える。「お客様からの要望もあった」こともあり、今回の移転を機に倉庫業にも参入する。4.5トン積みの貨物用エレベーターや低温倉庫も備え、主に雑貨系の荷物を扱う予定。
かねて、「自分自身が『ここで働きたい』と思える会社にしていきたい」との考えを持つ田上社長。今後、従業員にはドライバー職だけではなく、倉庫、配車(事務所)、営業など、「適材適所を選べる体制づくりにこだわっていく」という。「運送会社で働くドライバーは、トラックを降りたら次の仕事がない。かじり続けるしかない。ベテランがトラックを降りたら会社を辞めないといけないというのがツラかった」と語り、降りても次の仕事があるという安心感が労働意欲の低下を防ぎ、従業員の定着率向上につながるとする。
「これまでの経験を生かせて、光り輝ける場所を与えてあげる。当社で働いたことを通じて幸せになってもらいたい」と話し、すでに、配車マンを営業担当に回し49歳のベテランドライバーを配車マンに採用するなど、「輝ける場所探し」の取り組みを進めている。「業務については自主性を尊重し、なるべく私自身が口を出さず従業員一人ひとりに任せているが、期待に応えてくれて感謝している」。
「ようやく、〝運送屋〟から〝運送会社〟になれたかなと感じている。あとは頑張るだけ」と同社長。「運送業で育んだノウハウを、倉庫など他の事業に転嫁していきたい」と、さらなる飛躍を誓う。
新本社の住所は、住之江区南港東4─10─27。電話06(6613)0828番。なお、前の本社は車庫として利用する。関連記事
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