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運送会社
多摩中日運輸 輸送形態を生かし人材確保
2017年1月20日
東京都東大和市にある多摩中日運輸(荒川隆義社長)では、新聞輸送という独特な輸送形態をうまく活用し、主婦をはじめとした女性の雇用を積極的に進めている。
軽トラックや1トンバン、2トンなど小型車両をそろえ、朝刊や夕刊の店舗配送を手掛けている同社。配送時間帯は朝刊が午後9時半~午前2時、夕刊が午前9時半~午後2時。以前までは、朝夕どちらの輸送にも携わる正社員を雇用して対応していたというが、業界で人手不足が顕在化していく中で考え方を変え、朝刊、あるいは夕刊だけの仕事も可能とした上で、アルバイトやパートの雇用も進めた。
荒川社長は「例えば、夕刊の配送は小さな子どもがいる主婦が働きやすい時間帯でもある」とし、車の運転が好きな主婦などの採用が可能になったという。同社がバンや軽トラックという、女性でも比較的運転しやすい車両を保有していたことも追い風になった。
パートなど女性をうまく採用できたことで、同社は新しい仕事も請け負える体制を整えており、車両確保に困った顧客から「手伝ってほしい」と新しい仕事の依頼が徐々に増えてきている。
同社には現在30人のドライバーがいるが、そのうち7人が女性。配送先の販売店からも好評で、加えて「女性が増えたことで社内が明るくなった」と同社長。今後もドライバー不足が続くと予想される中、同社では賃金アップと福利厚生面の充実を図るなど、雇用環境の整備を進め、ドライバー不足を回避するとともに、長きに渡って携わってきた新聞輸送にこだわり、専門性を高めていきたいとしている。
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