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運送会社
ワイビック 高森リーダー 格闘技の人脈生かし奮闘
2017年2月10日
ファイティングポーズが勇ましい、ワイビック(廣田隆二社長、東京都中央区)物流本部デリバリーチームの髙森啓吾リーダー。2015年7月、TPOグループのルーフィー(鈴木英夫社長、同)に入社。当初は、大型量販店が運営するネットスーパーのブロック長として、ドライバー教育や現場監督にあたり、同社立ち上げに伴い物流代行やDM配送、イベント物流などに従事している。
6歳から柔道を始めて以来、総合格闘技やキックボクシングなど、常に向上心を持ちながら取り組んできた。髙森さんが「人間味のある温かい方」と慕う同社の廣田社長は、同じ高校の柔道部出身。その縁もあって対面することになる。
小学生の頃は帰宅後、午後4時から同9時頃まで練習していたという。「当時流行っていたテレビアニメ『北斗の拳』も、『何が面白いの』と思っていた」ほどだ。大学の寮は1階が柔道場、2、3階が居住スペースという、寝ても覚めても柔道という環境。卒業して就職した警備会社では、柔道選手として活躍した。五輪出場を目指していたが、競技者として最も充実している時期にアジア選手権の決勝で負け、五輪は無理だと悟り、潔く辞めたという。
引退後に格闘技の世界へ。バイトをしながらの日々を過ごして一時期、競技生活から離れたが、友人から「セコンドについてくれないか」と持ち掛けられたことから奮起。再びリングに立った髙森さん。練習なしで臨んだ試合は17秒での圧勝だった。「ところが、次の試合は18秒で負けてしまった。それがすごく悔しくて」。必死に練習を重ね、格闘技チームの主力選手として活躍した後、Kー1にも参戦。「パワー、スピードともに世界の壁は厚く高かった」と振り返る。人生で忘れられない経験として胸に刻まれている。現在、後輩が立ち上げた「アルティメット柔道」に参戦。40歳を境に、次のタイトルマッチを最後の試合と心に決めている。
髙森さんは、なぜ挑戦し続けられるのか。 「ものすごく負けず嫌い。勝ったら勝ったで『よし次も』と思うし、負けたら『このままで終わってなるものか』と思う。加えて応援団の存在が大きい。彼らの後押しがなければ、これほどまで頑張れただろうか」。1回の試合に100人以上も来場するという〝大応援団〟は、髙森さんにとって一生の仲間であり、家族のような存在でもある。
同社の物流本部企画部の北埜純一部長は「彼の応援団は、下は2歳から上は60代まで年齢層が幅広く、職業もバラバラ。最初は見ず知らずの人も彼が引き合わせていくから、気が付けば皆知り合いになっている。それが彼の魅力」と語る。
髙森さんの気配りは、仕事でも垣間見られる。柔道や格闘技を通じた人脈を生かし、様々な企業の困りごとを丁寧にヒアリング。より効率化・省力化・コストダウンが進むよう提案を行っている。
「懐の深さ、数字だけで動かない情の厚さ、ブレない心。廣田社長は私の目標」と語る髙森さん。社長の背中を追いながら、「早く自分が成長し、社長を楽にさせてあげたい」と日々、奮闘している。
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