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運送会社
ティービーエス 大館和哉次長「ネット通販と二人三脚」
2017年8月15日
アウトソーシングカンパニーのティービーエス(埼玉県入間郡)では現在、多様な商品の梱包、加工から細やかなサービスをモットーとした封入封緘作業、熟練作業員による検品やラッピング、ECサービスにおける在庫管理など委託された仕事を通じて社会に貢献し、コンプライアンスを順守する企業として進化を続けている。今回、営業部の大館和哉次長に同社がめざしている物流について話を聞いた。
「顧客とは『一緒に頑張りましょう』というスタイル。顧客が一生懸命に考えた商品を、どのようにして一緒に売り上げを拡大させるかを考えている。そうした顧客は必ず売り上げを伸ばしている」という大館次長。「顧客が一生懸命に考えた商品は必ず売れる。しかし、コピー商品などの偽物はダメ。これは一緒に頑張れない」と苦笑する。
同社はもともと、発送の代行事業を手がけていた。14年ほど前、「あるメーカーから『これからの時代は、発送の代行事業が面白いんじゃないの』と言われたことがきっかけで、ネット通販に特化していくことを思いついた」と同次長。「当時、ネット通販はまだまだ伸びる前の段階。周囲からはいろいろと言われたが、世界を見るとネット通販が日本でも急速に伸びるとわかっていた」と、同社を設立した経緯を語る。
「時代が来る」と確信していたが、「ノウハウがなかった。広告を出せば100社以上の問い合わせが来たが、そこからが大変。向こうもこちらもノウハウがない。みすみす逃した仕事は多かった」と笑う同次長。しかし、「これはすごい」と手応えを実感したという。「ネットがない時代は運賃が見えない。一つの商品をいくらで運ぶか、適正な運賃が見えてこない。それがネットによって公開された。適正価格を顧客に提供することで信頼を得ていった」と説明する。
また、「ネットがなかった時代は売れる商品が地域によって異なっていた。この地方では大きなサイズしか売れないが、この地方は小分けにしないと売れないなど、その地域で独自の売り方があった。しかし、ネットの登場で垣根がなくなってしまった」という同次長。「どこにいても、好きな商品を好きなだけ購入することができるようになった」という。
急速にネット通販が伸びると同時に、同社の仕事も忙しくなった。ドライバー不足の問題については「もっと輸送効率が上がっていく」と見ている。「商品を梱包する箱がどんどん小さくなっていく。トラックの大きさが同じなら、商品の形が小さいほど効率よく配送できる。空間をどれだけうまく使えるかを今後、顧客に提案していくことになる」という大館次長。
「ネットの商品はどんどん新しいものが出て来る。大ヒットした商品でも賞味期限は5年が限度。それ以上は売れない。大ヒット商品も○△万個売れると、だいたいその先は売れなくなるというのがわかる」という。「これからはECでも販売が難しくなっていく。もっと顧客の立場に立って、何を求めているのか、何が必要なのかを考える必要が出て来る。顧客とともに、伸びるパートナーをめざしていきたい」という。
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