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    全国フォークリフト運転競技大会を開催 陸災防

    2007年10月12日

     
     
     

     陸上貨物運送事業労働災害防止協会(岡部正彦会長)は9月30日、埼玉県トラック総合教育センター(深谷市)で全国フォークリフト運転競技大会を開催。65人がフォークリフトについての知識と技能を競った結果、高知県支部代表の下元敏弘氏(日本通運高知支店、写真左から3人目)が優勝、厚生労働大臣賞を獲得した。


     準優勝は茨城県支部の高原直也氏(東日本日立物流サービス)、3位に広島県支部の秋光竜三氏(日本通運大竹支店)、4位に香川県支部の尾崎弘章氏(同西香川支店)、5位に愛知県支部の若林世志夫氏(同豊橋支店)となった。入賞者には、陸運労災防止協会長賞が授与された。  
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    ■優勝の下元氏 2回目の出場で栄冠
     優勝した高知県支部代表の下元敏弘氏は、2000年に入社、現在34歳。昨年に続き2回目の出場で栄冠に輝いた。
     「自分の持っているものをすべて出す」つもりで臨んだ今大会、競技終了後には「確かな手ごたえがあった」と振り返る。学科、点検、運転の3競技で979点を獲得。なかでも運転では出場選手中、唯一の満点(600点)だった。同競技の平均点は530点。
     同大会は前年度の優勝支部が開会の選手宣誓を行う。一昨年の第20回大会で同県支部の出場者が優勝、昨年の第21回大会の選手宣誓を同県支部が担当した。
     しかし、「昨年の成績が振るわなかったので、今年の選手宣誓を(昨年優勝の)北海道支部に持っていかれ、悔しかった。この悔しさを自分の手で取り戻すことができ、すごくうれしい」と、笑顔を見せた。
    ■事故削減に一役 積極的に参加しよう
     今大会では、出場65人のうち、日通グループからの参加は32人と49%を占め、次いで日立物流グループの12人(18%)、日本梱包運輸倉庫の5人(8%)となった。この3社の関連企業からの出場選手だけで75%を占めた。昨年も同様に日通62%、日立物流15%、日本梱包運輸倉庫7%だった。
     これを見て「一部企業のための大会」と見る意見もある。しかし、この3社は、レベルの高いフォークマンを育成するための教育体制を整え、従業員が技術向上の意識を持っていることの証。
     日本梱包運輸倉庫では2年前から、全国大会出場者を中心に社内にフォークリフトのインストラクターを30人程度を選任、全体のレベルアップを図っている。実際に、「インストラクターを設けてから、フォークの事故は減少している」という。
     業界の圧倒的多数を占める中小事業者とって、自前で大会に向けた教育をすることは難しいかもしれないが、全国大会を目指すことで、荷役運搬作業の安全性が低下することはない。次回大会からの他の企業の奮起を期待したい。
    ◎関連リンク→陸上貨物運送事業労働災害防止協会

     
     
     
     
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