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    NSU物流サービス・都甲社長「成長の秘訣は『現場第一主義』」

    2008年1月28日

     
     
     

     NSU物流サービス(都甲朝博社長、大分県宇佐市)は今年、創業39年目を迎えたが、売上高はこれまで前年対比割れを経験したことがなく、右肩上がりの成長を続けている。
     前期売り上げも前年対比125%を確保。年間の従業員1人あたりの生産高も2000万円を下回ることはなく、中身の濃い仕事内容で躍進を続けている。成長の背景について、「現場第一主義」を都甲社長は強調する。社長はじめ、末端の社員まで現場重視の方向で一致しており、全社一丸となった現場第一主義が成長の原動力となっている。


     同社は現在、トレーラ、大型車を中心に約200台の車両を保有。物流センターとともに、自動車部品、鉄製品、酒類をベースに事業展開しており、年々、取り扱い品目は拡大している。フェリー航送を主体にした一貫輸送体制を敷いた総合物流サービス企業として、顧客ニーズにこたえる。
     都甲社長は成長の秘訣について「あくまでも現場。原点は現場第一主義。下手な営業より物流管理の方が大切」と口を酸っぱくして強調する。また、「うちは上から下までドライバー」とも話す。その言葉通り、同社は130人の従業員を抱えるが、事務職、外勤を問わず全員がトレーラ免許を取得。非常時にも全従業員で顧客ニーズに即座に対応するためであり、ここに同社の現場重視の姿勢がうかがえる。
     社長は毎朝午前6時には作業服に着替え、倉庫内を点検。全体朝礼はどんなに忙しい時も欠かしたことがない。朝礼では、従業員を交代で先頭に立たせ、あいさつの発声練習を行い、毎月実施されるミーティングとともに同社の重要な社員教育となっている。
     社長自らもハンドルを握り、「現場」を再確認。「日曜日は従業員がゆっくり体を休める日」として、出勤。トレーラを運転することで、従業員の仕事に対する意識を強いものにし、現場品質の向上につなげている。
     130人の所帯でありながら、営業職の肩書を持った従業員は営業部長1人。「いい仕事をすれば、おのずといいお客さんがついて来る」というのが社長の持論だ。
     「変革、改革、改善」。社長はこの言葉を常に念頭に置いて事業を進めているが、昨年は同社にとって大きな飛躍を遂げた年となった。
     グループ会社のロード・ラインとともに本社機能を大分県宇佐市に移転し、大規模物流センターを完成。総工費約10億円をかけた物流センターは約5000坪で、点在していた6か所の倉庫を集約。九州では最大級のセンターとなった。九州北部に集積する荷主企業と十分圏内に位置し、フェリーポートにも近く、交通の利便性も向上した。
     「今後の生き残りは働く社員の資質向上にかかってくる。全従業員の資質向上に力を注ぎたい。安全教育のセクションも作った。来年は教育元年と位置づけており、社員教育に没頭していく」と節目となる40期目を前に、新たな取り組みに意欲を見せる。
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    【企業概要】
    69年、西日本飼料運輸として創設。従業員130人、車両台数239台。資本金1000万円。グループ全体で年間売上高30億円。今期は35億円を見込む。大阪、中部に支店を構え、昨年8月に本社を大分県豊後高田市から宇佐市に移転した。
    ◎関連リンク→NSU物流サービス

     
     
     
     
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