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    新規顧客開拓にBtoBサイト「楽天ビジネス」が一役

    2008年7月2日

     
     
     

     「楽天市場」でおなじみの楽天(東京都品川区)はビジネスマッチングのサイト「楽天ビジネス」を運営。
     サイト上に掲載された「仕事依頼案件」に対して、同サイト出展企業(受注側企業)が見積もり・提案をWeb経由で発注者側に提示。発注者側は寄せられた提示内容を比較検討し、直接交渉を経て商談成立となるシステムだ。


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    半井営業部長
     同サイトに登録すると、仕事(見積もり)依頼がメールで届くようになる。また、企業PRのページをWeb上に公開することができるようになり、自社HPを持たずとも、自社を広くアピールすることが可能に。テンプレートを使い、写真なども交えてレイアウトが構成できる。凝ったページを作りたい場合は、HTMLを使うことも可能。
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    自社のPRページを持つことができる
     商談成立までの流れは2通りのパターンがあり、一つは見積もり依頼に対する提案からの受注。もう一つは、受注側企業のPRページから、発注者側がその企業に直接問い合わせを行うもの。なお、発注は匿名で行えるが、楽天側は電話連絡などを通じて「冷やかし目的ではないか」などを、1件ずつ細かく精査。受注者側は、安心して提案を行える。すべては企業(個人事業主含む)からの発注である「BtoBサイト」というのも大きな特徴だ。
     「外注先」は全59ジャンルあり、その中の一つとして「配送・保管・梱包」のカテゴリーがある。同社ビジネスサービス事業の半井大輔営業部長によると、同カテゴリーに登録している事業者は40社ほど。サイト全体で月に約1000件の仕事依頼があり、うち同カテゴリーは15件程度だという。案件の特徴としては、「(インターネットショップの)楽天市場出展者からの、『物流の部分をアウトソースしたい』という依頼が多い」こと。
     注目したいのは「商談成立」の「その後」だ。半井部長によると、「(楽天ビジネスで決まった)一つの案件をきっかけに、仕事が広がっていくケースが多いと聞く」。発注者側企業は「物流をアウトソースするのが初めて」というケースも多く、同サイトを通じて信頼できる物流企業に出会うと「グループ会社や同業の仲間の会社などに紹介することもある」のだとか。また、同カテゴリーは「直接問い合わせ」からの商談成立も多いのが特徴。成約数は「月間7ー8件」。
     半井部長は、「小規模で、『営業までなかなか手が回らない』という事業者には好評」と同サイトをアピール。「外回りすることなく、Web上のやりとりだけで新規開拓ができる。人を雇うより安いはず」。
     料金は、「スタンダードプラン」が年間30万6000円。ほかに、発注者からの申し込みを受けた際に「紹介手数料」(1回2000円)が発生する。URLは、http://business.rakuten.co.jp/
    ■参加事業者の声 ハセガワロジスティクス
     保管・梱包・配送業務を行うハセガワロジスティクス(長谷川典彦社長、東京都大田区)は、約2年前から「楽天ビジネス」に参加。この2年を振り返り、長谷川社長は「仕事の数は格段に増えた」と評価する。
     同社は、通販事業者向けに特化してサービスを展開。同サイトへの出展を決めた要因として、同社長は「(楽天が)『楽天市場』というサイトを持っていることへの信頼感」を挙げる。「出展するまでは営業で毎日、外を飛び回っていた」という同社長。今では同サイトを「営業代わり」として使いこなし、人員を割くことなく、着実に仕事を増やしている。年間約30万円という費用について同社長は、「営業を1人雇うと思えば安いもの」と話す。
     見積もりの提出は「月に1〜3件程度」。その結果、2年間で取引先は10社以上増加し、売上高も約20%アップ。成約すると、その後も長い付き合いになることが多いという。
     「通販業界は未成熟な部分も多いので、小さな会社同士が協力し合っている」と話す同社長は、同サイトでの「小さな出会い」を「大きな仕事」に育てているようだ。
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    順調に事業拡大を進める長谷川社長

     
     
     
     
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