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    厚労省発表のヒヤリハット事例 「墜落・転落」が最多

    2013年6月14日

     
     
     

     物流業界ではお馴染みとなった「ヒヤリハット」。交通事故を防ぐツールとして大いに役立つが、交通事故以外でもヒヤリハットはいろいろと報告されている。どういったものがあるのか調べてみた。
     厚労省がヒヤリハット事例として公表しているのは298件。うち22件が交通事故関連のもの。一番多いのが46件の「墜落・転落」だ。


     物流関係では「トラックから荷下ろし中、バランスを崩して転落しそうになった」や「フォークリフトのパレットに荷物を積み下ろし作業中、作業場から転落しそうになった」「小型トラックの荷台上でシート掛け作業中に足を踏みはずしそうになった」「大型トラックのパワーゲートから落ちそうになった」などの事例が報告されている。
     次いで多いのが41件の「飛来・落下」。「鋼製矢板の荷下ろし作業中、矢板が反転して崩れた」や「鋼材運搬中、足の上に鋼材を落としそうになった」など。
     また、運送事業者が原因となっているものもある。「はみ出した積載物に気づかず激突しそうになった」事例では、「コンクリート製電柱を積載して後進してきたトラックの荷台から2.75メートルはみ出した部分に気がつかず、原動機付き自転車で激突しそうになった」と報告されている。「トラック後退時にひかれそうになった」「大型トラックのタイヤに空気を充填しているとき、突然タイヤが破裂した」という報告もある。そのほか、トラックドライバーなら一度は経験したのではないかという「荷下ろし中にバランスを崩して転落しそうになった」というものや、「トラックヤードから飛び降りて転倒した」というものも報告されている。
     しかし、意外に多いのが「棚から落ちた荷が身体に当たりそうになった」などの「荷崩れ」。また、倉庫内に落ちていた商品や道具を踏んで転倒したという報告が多く見受けられる。
     「ヒヤリハット」を知ることは、次に発生する大きな事故を防ぐ意味がある。しかし、多くの「ヒヤリハット」を見逃していることは珍しくない。
     では、いつごろから「ヒヤリハット」は導入されたのだろうか。厚労省安全衛生部では、「労働安全衛生法が施行された昭和47年以前にあったのではないかと思う。詳しいいきさつはわからないが、KY(危険予知)に関係してスタートさせたのではないか。現在でも情報は集めている」という。
     「ヒヤリハット調査」を実施した国交省自動車局では、「いまでは同調査を実施していない。事故防止対策の一環として調査していたが、ここ(安全対策課)でやっていないので、他の部署でもやっていないと思う」という。調査が済んだということは、「ヒヤリハット」が一般化したとも言えるだろう。

     
     
     
     

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