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キャストリンクス 特定技能「自動車運送」、滋賀県初の出張試験
2025年4月9日New!!
【滋賀】人材不足の深刻化が進んでいるトラック運送業界では、外国人材の活用を期待する声もあり、昨年3月に特定技能制度の対象分野に「自動車運送業分野」が追加された。そして、同分野の試験実施主体に指定された日本海事協会が昨年12月4日、出張試験による「自動車運送業分野特定技能1号評価試験」の実施を発表し、受付を開始。いよいよ今年から、トラック運送業界で外国人ドライバーが解禁となる。
これを受け、登録支援機関であるキャストリンクス(辻村美幸社長、米原市)は1月15日、滋賀県で初となる出張試験を実施し、20人が受験した。同社によると年齢層は20~30代が中心で、国籍はインドネシアが多かったという。
「特にトラブルもなく、滞りなく試験を終えることができた」と振り返る辻村社長。同社ではこれまで、人材を確保したい企業に対して、多くの特定技能人材の雇用をサポートしてきたが、「トラック運送業界で働きたいと考えている外国人は多い」という。
「農業分野や工場で働いている外国人からすれば給与面でも魅力的に写っており、『運転が好き』という人も多い」と理由を語る。「ドライバーとして最初から個配などは難しいかとは思うが、ルート配送など固定の仕事からスタートし、お届け先でのルールや荷下ろしなどをしっかり気をつけてくれれば、問題なく対応できるのではないか」と述べ、さらに「外国人の運転は粗いのでは」と心配する意見には、「交通違反をすると次のビザが下りない可能性があるので、より慎重に運転しているという声も聞く」と説明する。
「人材不足は深刻であり、運送業界でもいずれは外国人を採用しなければやっていけなくなるだろう」と先を見据える辻村社長。「はじめの1人を採用するのに抵抗があるとは思うが、そこを踏み込んで欲しい。他の職種で働いている外国人を見ても真面目に頑張っており、新しい風になると思う」と語る。
そして、「当社は人材派遣からスタートして、海外の優秀な人材発掘を中心にやってきた経験がある。企業にきちんとアドバイスして、どうすれば長く働けるかを支援する体制を敷いている」と、「紹介して終わりではない」と強調。「大手運送会社は独自で取り組めると思うが、中小企業で受け入れたいところへの窓口になりたい」。受け入れる企業には、「まずは優しい日本語でコミュニケーションをとってもらえたら」とアドバイスする。
◎関連リンク→ キャストリンクス株式会社
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