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悲喜こもごも、年末の運送業 2倍の運賃も
2011年1月13日
12月は冒頭から、「車が足りない」という嘆きが、あちこちから聞かれた。長距離運賃は通常期の2倍近くにまで上昇する局面も聞かれ、悲喜こもごもだったようだ。
「関東方面の10トン車、なんとかならんかな。何台でもいいから。運賃? 言ってくれれば出すから」。12月初旬の週末、近畿地方のある事業者から、そんな電話を受けた。物流センターから出る直接の荷物を扱う同社。「エコポイント」の影響もあり、にぎわう家電業界とは別の事業分野だが、その余波からくる需要で物流が逼迫していた。赤字覚悟の「出血配車」だそうだ。通常の運賃は倍近くにまで跳ね上がり、「10万円近くにまでなっている」。結局、トラックは見つからず、自社トラックを融通する形で折り合いをつけた。
定期便を走らせる別の事業者は、「車が足りないといっても、荷物があふれて、どうしようもない状態には見えない。取引がそれほど活発でなく、むしろ遅らせてもいいようなセンター向けの物流などが控えられる分、荷動きも沈滞し、運賃が跳ね上がっているようにも見えない」と話している。(西口訓生)
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