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    KSR三位一体の取り組み 現場の声を拾い改善へ

    2011年12月7日

     
     
     

     物流品質の向上を図るため、物流子会社、荷役作業会社、そして運送会社が一体となって話し合い、実行に移す取り組みが進められている。先日行われた会合でも活発な意見交換が行われていたが、そこで出てくるテーマは、机上ではなく、あくまでも現場の声だ。物流品質を向上させるためには、現場の声を拾い、それを改善させていくことだと考える取り組みで、会場でも遠慮のない指摘が飛び交った。



     物流品質向上に取り組むのは、食品メーカー、キユーピーの物流子会社であるキユーソー流通システム(KRS)、グループで荷役作業会社のエルプラン、そして、協力会社として同グループの輸送を担う運送会社。

     11月21日に茨城県五霞町にあるKRSの会議室で行われたキユーソー会関東・武蔵野支部の経営部会。キユーソー会のメンバーで、関東を拠点に展開し、同部会に属する事業者が出席する一方、KRSの八木博会長をはじめ、同社の経営幹部も顔をそろえた。

     同部会では、拠点間の配送を手掛けるグループや店舗配送のグループ、共同配送のグループと、分科会として分けられており、それぞれのグループごとに品質向上に取り組んでいる。

     物流品質向上委員会が立ち上がったのは昨年のこと。1回目は「誤配」をテーマに、改善策などが話し合われた。2年目となる今回は、分科会ごとにそれぞれテーマを決めて取り組んでいる。

     21日の会合では、それぞれのテーマに関する途中経過が説明された。「身だしなみについて」や「破損事故削減に向けて」をテーマに、各分科会の担当者らが取り組みを発表。それに対し、参加者らが意見を出し合う。担当者らは、それを基に、さらに改善策を実行していき、成果を上げていくという。

     例えば、「身だしなみについて」では、「ドライバーの茶髪はだめといっても、今の若者は当たり前になってきている。本当にだめなのか」といった問題に意見が飛び交う。そうした中で担当者らは、「服装の基準作り」に取り組んでいくことを説明した。

     荷主と協力会社が一緒になって取り組むといっても、通常は「品質を上げてくれ」という、荷主から協力会社への一方通行になりやすい。しかし今回の取り組みは、あくまで現場サイドの声を反映させている。第一に現場の声を拾い集め、それをまとめた上で改善策を考え、実行していくという段階を踏んでいる。会合では、荷主と協力会社が分け隔てなく意見を飛び交わす。

     同部会の支部長を務める神谷秀彦氏(KRS関東ブロック長)によると、物流品質向上委員会を立ち上げ、取り組みを進めたことで、「末端の声が風通し良く聞こえるようになった。いいと思った取り組みは、今後もどんどん取り込んでいきたい」と話している。

     物流子会社と荷役作業会社、そして運送事業者の3者が同じ土俵で意見を出し合い、改善あるいは向上を図っていく。まだ2年目で始まったばかりだが、今後の活動が注目される。(高田直樹)

     
     
     
     
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