-
トピックス
労働時間ムダに長く 現場の意思疎通が不十分
2013年7月4日
荷主と運送事業者という会社間だけでなく、積み込み先、荷下ろし先での現場のドライバーとの意思疎通が不十分で労働時間をいたずらに長くしているケースがある。
トラック事業における書面化の推進が行われているが、適正取引推進と安全運行確保を目指し、荷主や元請けには十分な意思疎通が求められている。「書面化で荷積み、荷下ろしを待つ時間が減ってくれればいい」と話す関東の中小運送事業者。長い荷待ち時間の苦情は、多くの運送事業者で聞かれる。同社の場合は、午前3時に出発して、早朝には納品先の物流センターに到着して受付を済ませていた。その後は待つように指示されたが、ドライバーには物流センターの作業進捗状況がまったくわからず、結局、当日の夕方になって指示が出て荷を下ろした。また、荷主との間では良い内容の契約書が交わさせていても、現場の対応で運送事業者に負担になっているケースもある。納品先のルールが急に変更されることなどだ。
ある事業者は、構内の納品場所までトラックを移動してから受付をしていたが、突然にルールが変わり、入り口で受け付けしてからトラックを動かすことになっていた。しかし、運送事業者側には知らされていなかったため、物流センターの現場の担当者から注意されて受付場所に戻され、順番も後に回された。事故防止や様々な理由でのルール変更がトラックにまでは伝わっていなかったために、ムダが生じて労働時間は長くなっていた。
-
-
-
-
「トピックス」の 月別記事一覧
-
「トピックス」の新着記事
-
物流メルマガ