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引っ越しトラブルは迅速なクレーム対応を
2014年2月24日
引越業界は「年間の引っ越しの約3分の1が集中する」という春の繁忙期。消費者からのクレームも同様に集中するのがこの季節。「荷物にキズをつけられた」「荷物がなくなった」「誠意をもって対応してくれない」など、消費者センターに多くのクレームが寄せられる。
中部地方の引越専業者は「まずは、どれだけ早く対応できるか。クレームがあったとしても、素早く対応できれば、それ以上に火種は大きくならない。しかし、対応が遅れれば遅れるほど大きくなる一方」という。国民生活センター(PIO‐NET)に寄せられた引っ越しに関する苦情・問い合わせ件数は、2008年2133件、09年2186件、10年2421件、11年2545件、12年2485件、13年1805件(12月末現在。前年同期1697件)と年々増加傾向にある。相談の中身は「台所のボールセットと計量カップがなくなり、業者に連絡したところ、紛失には対応しないと言われた」「当日に追加料金を請求された。運搬時に家具が傷付いたり、割れたりしたのに補償してもらえず納得できない」「靴が10足入ったケースをなくされたが、苦情を申し出ても対応されない」と、さまざまなケースが寄せられている。
大阪府堺市のAさんは「木製のイスの脚が折れた。苦情を言っても、なかなか対応してくれない。何度電話してものらりくらり。泣き寝入りするしかないのだろうか」と漏らす。京都市のBさんも「本棚のガラスが割れた。最初は弁償すると言っていたが、解決すのに時間がかかっている」と漏らす。
前出の専業者は「多くの仕事をこなす以上、トラブルゼロを目指してはいるが、なかなか難しい。トラブルがあった際、どこまで素早く対応できるか。現場のドライバーや上司への教育が大切。繁忙期こそクレーム対応に注意しなければならない」と指摘する。
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