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    名糖運輸 日高に物流センター メーカー在庫保管型の拠点に

    2010年11月25日

     
     
     

     名糖運輸(中西廣明社長、東京都武蔵野市)は1日、埼玉県日高市に「日高物流センター」を開設し、4日に説明会を行った。常務取締役営業本部長の林原国雄氏、営業企画部長の土屋茂氏、日高物流センター所長の鈴木明氏、広報室長の鈴木康二氏の4人が列席。
     林原氏は「顧客との取引状況は変わらないが、荷主側の状況変化などで売り上げは落ち込む状況にあった。しかし、現状の関東の各センターはキャパオーバーの状態で売り上げ拡大の余地がなく、良い物件を探していた」と説明。


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     「キリン物流が所有していたこの物件は築11年ほどだが、圏央道の狭山・日高ICに隣接し、入間・西東京・埼玉の3センターまで20km圏内という好立地なのもあり取得した」と述べた。
     同社は新センター以外に、関東地区で5か所に、全国では12か所に物流センターを配置している。13番目の新センターは、厚木・埼玉・千葉の各センターの基幹物流センターとして機能し、保管・供給を業務として地区デリバリーの対応はせず、メーカー在庫保管型の拠点とする方針。
     事務所棟が地上5階建て、リフターを隔てて接続する倉庫部分は3階建て。敷地面積は1万4154平方m、延べ床面積は1万4643平方m、チルド倉庫面積が8052平方m、フローズン倉庫面積は835平方m、ドライ倉庫面積は1692平方m。計23バースを備える。
     現在、1階のチルド倉庫には前所有者時からのテナントである小岩井乳業が入っており、同荷主が名糖運輸の顧客でもあったため、そのまま業務を引き継ぐ。キャパオーバー状態の厚木・埼玉・千葉の在庫を新センターに移し、3センターに余裕を持たせた上で新規顧客拡大を図る。投資額は約16億円で、現在の稼働率は30%。新規顧客開拓を進めて3年後に黒字転換し、8年目での回収を見込んでいる。
     また、同社は9日、大和証券ビルで第2四半期連結決算の説明会を実施。滝沢昭会長や中西廣明社長らが出席した。営業収益は240億800万円(前期比2億800万円増)、経常利益は9億3800万円(同1200万円増)で、当期純利益は2億4500万円(同2億3700万円減)となった。
     同社は「ようやく売り上げ減少に歯止めがかかった」と評しており、昨年開設した関西物流センターが早期に安定稼働して回収に入ったことや新規契約などから、通期連結業績では営業収益を471億円と前回から1億円上方修正。
     しかし、経常利益は9億円(同1億7000万円減)、純利益は2億5000万円(同1億円減)と下方修正した。中西社長は下方修正を行った理由にコンビニ事業の伸び悩みをあげ、「荷主側の店舗が著しく減少したが輸送システムとして減車できる状態ではなく、売り上げ減少となった。しかし、新しくファミリーマートとも契約が出来たので収益が見込める」と述べた。
    ◎関連リンク→ 名糖運輸株式会社

     
     
     
     

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