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物流ニュース
道東自動車道阿寒IC〜釧路西IC 開通
2025年1月1日New!!
【北海道】道東自動車道「阿寒IC〜釧路西IC(延長17.0km)」が12月22日に開通した。
これにより、札幌市と道東エリアの主要都市である釧路市が高速道路で直結する。
道央と道東を結ぶ物流の活性化や、道東の物流網の維持などが期待されている。
道東自動車道は、千歳恵庭JCTを起点とし、釧路別保IC及び足寄ICに至る高速ネットワーク。国際拠点港湾の苫小牧港などへの物流の効率化や、地域間交流の活性化を目的とし、本別ICより東側については、北海道開発局が整備を進めてきた。阿寒IC〜釧路西ICは、釧根圏と道央圏・十勝圏、オホーツク圏の連絡機能の強化を図り、大規模災害時の輸送ルートの強化や、物流の速達性向上を支援することを目的とした事業。
北海道開発局釧路開発建設部によれば、札幌〜釧路間の所要時間は、一般道路を利用した際の「6時間36分」から、全線高速道路を利用すると「4時間12分」へと2時間半近く短縮するとしている。
物流の面では、とりわけ、道東から道央エリアへの水産品の速達性向上が期待されている。
苫小牧港や新千歳空港などを経由し道外へ水産品を輸送する際、阿寒IC〜釧路西ICの開通により、高規格道路から一度も下りずに目的地へ向かうことができるため、大きな時間短縮効果が見込める。
また、一般道路を走行した場合と比べ、所要時間が往復で約5時間短縮されることから、同開発建設部では「ドライバーの労務時間が制限されるなか、高規格道路の延伸によるドライバーの労務時間短縮が労務管理に役立つ」「消費地や輸送拠点へのアクセス性が向上することで、ドライバーの負担や輸送コストが軽減され、生さんまの出荷における安定的かつ持続可能な物流ネットワークの構築を支援する」としている。
北海道開発局の坂場武彦局長は11月27日の会見で「物流の工業団地という見地では、音更町のIC近くの工業団地、阿寒IC周辺の工業団地での企業誘致が進むことが期待されてくる。交通量の推移でも、十勝清水IC~芽室IC間は、平成7年の時は1日あたりの交通量が700台だったが、開通区間の延伸に従って交通量が増え、今の段階では7200台まで増えた。ネットワークの編成に伴って当初から10倍になった。交通安全の効果でも、5年分の年間1kmあたりの人身事故を見ると、国道と比較すると高規格道路での発生率は約10分の1。死亡事故では、約8分の1となっている。高規格道路では、人が来ないので、人対車両の事故はなくなる。また、交差点がないので、右左折時の事故もなくなる。追突についても一定の割合で減少するものと思われる。安全性の向上にも寄与すると考えている」とコメントしている。
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