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ブログ・湯浅 和夫
第28回:サービスの妥当性チェック
2007年3月22日
物流ABCを導入して顧客別のコストを計算すると、いま、それぞれの顧客に提供している物流サービスが妥当なものであるか否かをチェックすることができます。
以前にも述べましたように、妥当性をチェックするという場合に唯一の判断基準となるのは「採算」です。コストのかかるサービスを提供していても、これに見合う収益を得られていれば、このサービスは妥当であり、逆に、明らかに利益を食ってしまっている状況であれば、サービスの見直しが必要だということです。
これまでは、顧客別・物流サービス別のコストがわからなかったので、物流サービスの妥当性を検討することはできませんでした。物流サービスが収益悪化の原因だとわかっていたとしても、現実的には、すべてのサービスを許容するよりほか仕方がなかったといえます。物流ABCで顧客別の採算がわかり、どの顧客へどのサービスを見直さなければならないか、個別かつ具体的にわかってはじめて、打つべき手を考えることができるのです。
今週から、実際の算定結果を用いて、顧客別の物流サービス見直すことで利益改善をはかった企業の検討例をみてみましょう。この記事へのコメント
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筆者紹介
湯浅 和夫
株式会社湯浅コンサルティング 代表取締役
1946年 埼玉県生まれ
1969年 早稲田大学第一商学部卒業
1971年 同大学大学院商学研究科修士課程修了
1971年 日通総合研究所入社
1996年 同社経営コンサルティング部長
1999年 同社取締役
2001年 同社常務取締役
2004年 3月、同社を退職
2004年 4月、株式会社湯浅コンサルティングを設立し、代表取締役に就任。現在に至る。 -
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