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運送会社
「社長のおごり自販機」 TAKAIDOクールフローが福利厚生で導入
2024年6月28日
TAKAIDOクールフロー(飯田勇一社長、東京都杉並区)では、サントリー食品インターナショナルの「社長のおごり自販機」を導入している。
同サービスは、ICカード式の社員証を二人でタッチすると、自販機から飲料が出てくるというもの。企業の福利厚生として注目されており、2021年首都圏エリアで始まった。コロナ禍で社内での交流が減ったことを受けて徐々に導入企業が増え、複数の拠点で導入している企業も含め、360社480台が導入されているという。
サントリー食品インターナショナルVM事業本部の松本俊氏は、「上司が部下を飲み会などに誘うのはハードルがあるが、自販機であれば『ジュース飲みにいこう』と誘いやすいのではないだろうか」とし、「今ではITから物流業界など様々な会社で導入されている」と説明する。
導入する会社規模もまちまちで、物流業界へのPRとしては、「朝出かける前や、帰社後の一本にコミュニケーションをしてもらえれば」と話している。
物流業界でいち早く同サービスの導入を決めたTAKAIDOクールフローでは、かねて福利厚生に力を入れてきた。
同社独自の取り組みとしては、おにぎりとおかずのパックを出勤したドライバーが受け取れる福利厚生は7年ほど前から始めている。現在では6拠点で毎日210パックが配布される。
福利厚生を担当する小田野涼太主任は、「最初は社員食堂を考えていたが、ドライバーは勤務時間にばらつきがあることもあり、おにぎりパックとなった」と話す。そして、「食べ物があるなら次は飲み物だろう」と思い、サービスを探していた時にサントリー食品インターナショナルの「社長のおごり自販機」をニュースで見て、導入を決めたという。
規模の大きな会社や拠点が離れている企業では、「飲みにケーション」が難しい。人事部の下村真史部長は実際に本社やセンターを回って、コミュニケーションのために一緒にドリンクをもらう人を探しているという。「もう試した?と聞いていること自体、コミュニケーションが始まっている証拠」と小田野主任。
実際に導入をはじめ、「プライベートの話も多い」「今まで聞けなかったことも話しやすくなる」「現場の方で活用している」「社内コミュニケーションにつながるのでは」という声も聞こえてきているという。
こうした時間による制約もない「社長のおごり自販機」は好評のようで、現在、同社では月に750ペア(1500人)が利用しており、人気の飲み物は「伊右衛門特茶」だという。
当日も、休憩室を訪れた下村部長とドライバーが同時に社員証をかざして、飲み物を手に入れていた。
◎関連リンク→ TAKAIDOクールフロー株式会社
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