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運送会社
トランスシグマ 野崎真史社長 HPで人材確保に成功
2016年8月5日
【茨城】トランスシグマ(常総市)は現在、計画的に増車を進めている。大型車を中心にそろえており、野崎真史社長は、「2018年には50台まで増やしたい」と意気込む。
同社は増車に伴う人材の確保でも成功。特にHPによる求人で成果をあげている。受講した物流セミナーで尊敬する同業者のHPでの取り組みを聞き、すぐに実践したという。
昨年12月にHPを開設し、同社長の「気持ちを込めた」形への手直しを加え、今年2月に本格オープン。以来、HP経由で応募してきた20人以上のドライバーと面接を行い、8人を採用した。
HP開設については、「荷主との関係を考慮した社内の反対も多少はあった」というが、「ずっと懸案だった『人をいかに採用するか』という課題について、セミナーで前に進む方向を教えてもらえた。だから、『どうしてもやる』と、推進に踏み切った」。
従業員の平均年齢は、新たなメンバーの入社で40代後半まで下がってきた。「新人ドライバーが入ってきた勢いもあり、社員みんなの考えも前向きに変わってきている」と変化を喜ぶ。
もちろん、入社後のフォローも忘れていない。「従業員の顔は日々よく見るようにしている。心配事や問題を抱えているのなら、ハンドルを握らないでほしいというのが経営者としての本音。会社だけでなく、ドライバー自身のリスクにもなる」。時間が合えば食事に誘うことも。「従業員に対する時間は惜しまずに費やすことを心掛けている」。
車両1台が上げる利益も細かくチェックしている。「営業開拓を怠らないことはもちろんだが、現状のお客さんでしっかり回す、フル稼働状態に近づけることが大事」とし、「運送会社で大切なのは人、トラック、顧客。この三つのバランスをうまく取らなくてはならない」と語る。
今後は、「必要に応じて増車していくが、最低限の投資でどれだけの効果を得られるかを見ていきたい」と展望。「得意分野だけでなく、荷主からの要望にも幅広く応えていきたい」。
野崎社長がめざすのは、「安定して、みんなが幸せでいられる会社づくり。どの方向で成長していくのが最善なのかは未知数。まずは運送業をコアビジネスとして太く強く成長させたい。それにプラスし、関連事業も展開していければ」と先を見据える。
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