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    土日操業で物流業界も悲喜こもごも

    2011年7月21日

     
     
     

     東日本大震災と福島第一原発事故の影響で節電が求められているが、大手自動車メーカーなどでは、電気使用量の少ない土曜、日曜日に工場を稼働させ、平日を休日とする対応が7月から約3か月間行われる。
     これまで、自動車部品などの輸送は、ほとんどが土、日は休みで、運送事業者も週休2日制を取っていたが、荷主企業の関係から、土日返上で配送業務が展開されている。
     大阪府堺市に本社を構え、車両7台で大手鋼材メーカーの輸送を下請けで行う運送会社は、「当社は車両台数もドライバーの人数もぎりぎりの状態で行ってきたが、完全週休2日制であったため、労働時間などの問題は何も気にしていなかった。しかし、今回の荷主の土日操業で、当社は1週間休みなく稼働する形となり、現在、交代ドライバーの確保に困っている」と話す。


     同社は自動車部品に加え、造船などの材料の輸送も行っている。平日は造船関係や他の産業への材料・部品輸送を行い、土日に自動車部品の輸送となれば、休日返上の形になる。現在のドライバーの人数では労働時間規制がクリア出来ず、さらに過労運転につながる恐れがあると、対策に頭を痛めている。
     一方、大阪市に本社を構え車両40台を保有する運送会社は、「土日配送を一部で行っているが、代休を作っているため何ら混乱はない」とし、「景気の低迷でトラックの稼働率が低下していることから、今回の土日配送は売り上げ増とトラックの稼働率アップにつながり歓迎ムード」という。
     「土日が稼働することでわれわれ運送事業者も稼働率が大幅に増加し、売り上げ増も期待できる。日本は必死に働いてきたことで世界と肩を並べる国になれた。今回を契機に再び元気を取り戻せれば」。
     荷主の土日操業は、車両に余裕のない事業者では困った問題だが、逆に余裕のある事業者には天からの恵みのようだ。

     
     
     
     
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