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    プレカット木材 職人減少で効率悪化?輸送現場に戸惑いの声

    2015年4月8日

     
     
     

     「過積載でもないのに、以前に比べ積めなくなった」――。建材輸送を手掛ける事業者の口から、そんな言葉が飛び出した。建築現場では一体、何が起こっているのか。その背景には、現場における作業の効率化、さらにその先には、職人の減少があるという。
     埼玉県の事業者は、建築に使う木材をあらかじめ工場で加工したプレカット木材のユニック車での輸送を手掛けている。「以前に比べて積めなくなり、それだけ効率も悪くなった」とこぼす同社社長。その理由は、プレカット木材が変化してしまったことにある。
     同社長によると、建築現場では省力化やコスト削減の考えから現在、作業効率の向上を図る動きがある。その過程で、より簡単に組み立てられるよう、あらかじめ工場での加工が進んだ。その結果、プレカット木材にも変化が生じたのだ。


     以前は、木材を組みやすく切り取るだけの加工だったというが、いまはそれにとどまらず、より作業効率を上げるために金具などが取り付けられた。金具を取り付けられた木材はそれだけ重くなり、さらにかさばる。トラックの荷台への積み込みにも影響する。以前に比べて積めなくなったのはそのためだと同社長は指摘する。
     一方、荷主であるプレカットメーカーの物流担当者は、輸送効率の悪化の理由について、現場の職人の減少を挙げる。同担当者によれば、「昔は現場で職人が木材を切って組み合わせることまで行っていた。そのため、プレカット加工は最小限にとどまっていた」という。しかし、現場の職人が減少したことから、事前に加工する木材の需要が増えるとともに、加工する内容も変わっていったという。
     「プレカット木材を使用すれば、組み合わせるだけで簡単にできるので、いまは現場に職人がいなくても家が建つようになった」と同担当者。木材に金具がついたのも、そうした流れの一環だというが、皮肉なことに、建築現場の効率化が進んだ結果、逆に輸送現場で非効率化が進んでしまったようだ。
     同社長は、昔に比べて輸送効率が悪化している背景に、遠因として建築現場の職人の減少があったとは思いもよらなかったというが、それだけに「我々運送会社の努力だけでの輸送効率の向上は至難の業といえるのかもしれない」とこぼしていた。

     
     
     
     
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