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物流ニュース
丸和運輸機関 AZーCOMネット発会式
2015年6月11日
丸和運輸機関(和佐見勝社長、埼玉県吉川市)は4月23日、「AZーCOM丸和・支援ネットワーク」発会式を開催した。業界初の同業者支援ネットワークの構築に、運送事業者など166社、252人が集まった。
同ネットワークの理事長を務める和佐見社長は、「協力会社と共に歩んだ10年以上の蓄積と良好な関係をもとに、上場を機にしっかりとメリットを出せる組織を作った。会員が企業価値を高め〝良い仕事〟をすることで成長できるよう、長期契約の仕事を多く提供したい」と話した。現時点で既に50億円分の仕事を確保しており、「中期では350億円、長期では1000億円、全国3万台が毎日稼働するシステムに育てる」と力をこめた。
同ネットワークは「同音同響」の理念の下、「同じ目標を持った同士として組織経営に参画すること」を目指し、「顧客から認められる仕事を通じて地域ナンバーワン、業界ナンバーワンを目指す」もの。売り上げを支援する「新規顧客開拓、求貨・求車斡旋」、共同購入などのコスト削減、キャッシュフロー改善として「支払いサイト短縮」、社員採用や教育ノウハウの提供で企業価値向上を支援する。
和佐見社長は、「4回の説明会で一番要望が多かったのは支払いサイトの短縮。将来的には全て20日、立て替え払いで対応したい」とした。さらに、金融機関を紹介し、低金利での借り受け支援も行う。共同購入は全て直販形式で、事務用品などを専用サイトで随時低価格で購入できるほか、燃料については「市場よりもリッターあたり15〜20円引き下げる」ことを目標に、会員カードを提示することで会員価格でのスタンド給油が可能になる。また、トラックも「大型車で100万円、4トン50万円、2トン30万円の値引きを目指して各社と交渉中」としているほか、NTTドコモと協力し、月額500円の使用料で2万円までの無料通話を含むパッケージを用意した。
深刻化が進む人材不足に対しても、同社が30年来培ってきた新卒採用のノウハウを提供するほか、教育プログラムを提供する。現在、138社が参加する同ネットワーク。今年度中には会員数を225社、1日3000台を稼働させ、3か年の中期計画ではこれを750社の会員数にし、1日の稼働は1万台、350億円の売上高を目指す。長期目標として、10年後には会員数2000社、年商1000億円を目指し、「1日あたり3万台が稼働する日本最大の支援システムに育て上げる」とした。
◎関連リンク→ 株式会社丸和運輸機関この記事へのコメント
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