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物流ニュース
OCHISセミナー 健康起因事故と過労死対策テーマに「情報共有で安全守る」
2018年11月30日
ヘルスケアネットワーク(OCHIS)は10月18日、大阪大学中之島センターで第13回OCHISセミナーを開催。今回のテーマは「健康起因事故と過労死対策~注目すべきは、情報の共有&合わせ技~」
武田裕理事長は「本日のセミナーを機会に情報を共有しながら、皆様と安全を改めて考え直したい」とあいさつ。またOCHISから、12枚目となるパワハラ対策についてのポスターの披露など、情報提供が行われた。
続いて、昨年も好評だった「ランチョンセミナー」が今年も行われた。管理栄養士がメニューを作成し栄養バランスに配慮した「ドライバー弁当」が提供され、参加者は食事を摂りながら武田理事長の「良質睡眠確保の重要性について~脳・心臓疾患と睡眠の関連性を中心に~」の講演に耳を傾けた。ドライバー弁当は、580キロカロリーで不足しがちな食物繊維を補い、よく噛むことで満腹感が出るよう配慮された料理が用意された。
その後、国土交通省自動車局安全政策課課長の山腰俊博氏、全日本トラック協会交通・環境部付部長の大西政弘氏、大原記念労働科学研究所の酒井一博所長による3つの基調講演が行われた。
OCHISの作本貞子副理事長は、「ドライバーの健康状態の現状と運輸ヘルスケアナビシステムに基づく情報の集約化」について情報提供。同システムには時間外労働時間など運輸業ならではの情報が追加されており、労働形態による健康度比較や、働き方が健康にどのように関わっているかの検証が可能となっている。平成30年は100社5000人を対象とすることを予定しており、すでに4000人分の応募があるという。
さらに事業者からの事例報告として、J︱ロジテック常務取締役の鈴木和夫氏が講演。同社は近年、健康増進活動の取り組みとして、体力診断や「楽しく歩いて健康増進キャンペーン」などを展開しており、実際に歩くキャンペーンに参加し、約20キロの減量に成功した社員もいると報告した。 武田理事長、作本副理事長、山腰課長、酒井氏、大西部長、黒田氏によるディスカッションでは、「健康状態の『見える化』を行った後を、どうするかが次の問題」などの意見が出された。
◎関連リンク→ NPO法人ヘルスケアネットワーク(OCHIS)
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