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物流ニュース
ディ・クリエイト ドラレコ分析センター、提供映像を分析し教材として返送
2019年6月19日
ディ・クリエイト(大阪府豊中市)では、運送事業者が提出したドライブレコーダーの映像を分析し、教材として返送する「ドラレコ分析センター」を立ち上げ、サービスの提供を本格的に開始した。
上西一美社長は、「運行データからヒヤリハットの映像を抽出し、当社のノウハウを加味したDVD形式の教材に編集する」と説明。「ドライバーにわかりやすく事故防止の指導ができ、運行管理者の皆さんは、本来の業務に専念いただける」と語る。
「自社のドライバーが起こした事故映像を指導で用いることは、同僚が傷つく姿を見せることになるため、あまりお薦めしない。その点、ヒヤリハットはとても有効」と話す同社長。「事故映像よりヒヤリハットの方がドライバーの『気を付けよう』という共感も大きくなり効果的」。
一方、「『ドライブレコーダーの映像を指導に用いる』というと、どうしても『運転を責める道具』にしてしまいがち。それでは、ドライバーが嘘をついたり、何も言えなくなってしまう」と危惧する。
そんな管理者たちに同社長は、「未来型の指導」を提唱している。
「ヒヤリハットであれば、まず事故を起こさなかったことを褒めるべき」とし、「『なぜ?どうして?』と問い詰めるのではなく、具体的に『どうすれば防げるか』を考えることが重要」と語る。
「原因を究明することは事故防止の基礎であり、考え出した『再発防止策を継続して行えているか』が本来の目的」と説明。「それができているかの検証が必要で、事故の1か月後に『どのように過ごしたか』を確認するミーティングを推奨している」と話す。「これによって再発が防げる」。
同社を立ち上げた頃から、「交通事故の撲滅」に加え、「障がい者の雇用促進」と「地域の活性化」もビジョンに掲げていた上西社長。
「映像分析は地方の障がい者施設に委託する予定で、障がい者雇用と地域活性化に貢献できるのでは」と、ビジョンの実現に向けて動き始めている。
◎関連リンク→ 有限会社ディ・クリエイト
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