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物流ニュース
中途採用の難しさ 増加する選考辞退
2019年11月25日
中途採用が大半を占める運送業。しかし、求職者にとっての今の売り手市場は、事業者にとって大きなハードルとなっているようだ。
求人情報を提供する会社が行った「中途採用における選考辞退」調査結果では、「直近1年以内の中途採用において、選考辞退は発生したか」の質問に、86%が「はい」と回答。「はい」と答えた企業に、「以前と比較して、選考辞退の発生数に変化はあったか」と聞くと、半数の企業が「辞退が増えた」と回答した。
辞退の発生タイミングで最も多かったのは「面接前日・当日のドタキャン辞退」が58%で、そのほかには「内定者による内定後の辞退」や、「書類選考通過者による面接前の辞退」が続いた。前日もしくは当日の辞退について連絡があったかどうかについては、「連絡がなかった」が73%。応募者が選考辞退への対応を軽く考えていることが明らかとなった。
選考辞退対策をしている企業は54%。具体的な対策として最も多かったのは、「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(81%)で、次いで「面接日程を複数送り、選択できるようにする」「応募者に、今後の選考の流れやお礼をメールで送る」の順だった。
大阪府の事業者社長は、「連絡なしのドタキャンが非常に増えていて、最終選考の際もドタキャンされたことがある。せめて辞退連絡をくれたら助かるのに」とこぼす。また、別の事業者社長は「面接で話をよく聞いたら想像していたのと違う、と言われたことがある。やはりホームページなどに募集要項は細かく記載すべき、と反省した」と話す。
近年では異業種からの転職組みも増えているが、中途採用者にとっては、新たな職場の雰囲気や体質が合うかどうかは重要なポイントだ。排他的で中途採用者を受け入れない雰囲気の職場などは少なからず存在する。経験があっても、会社のルールや風土に馴染めなければ、能力を生かすことは難しい。また、転職については大企業から中小企業への転職に比べ、中小企業から大企業への転職が大幅に増えているというデータもある。企業の存続に関わる人材問題は、早急に対策を講じなければならない。
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現役ドライバーだけど、本当に会社に人がほしいと思ったらまずは、会社にわざわざ面接に来てくれるだけでも感謝しなきゃだめだよ。ちゃんと逆の立場で物事かんがえなきゃ。生活のためにワザワザ足使って面接に来てくれるんだから。上から目線の会社が多すぎ。採用担当含めて。別に運送業界じゃなくても仕事は探せばいくらでもあるんだよ。
中途採用者に求めるレベルやハードルは新卒採用者と段違いだけれどもいくら経験者でも二日目で休憩や昼休みを取ろうとすると覚える事沢山有るだろと怒鳴られ間違えればバカヤロー、コノヤロー、辞めろとか挙げ句はクリアファイルや物が飛んでくるとかブラック企業、パワハラそのまんまの会社に入って後悔しました。新卒採用者にはこれが嘘の様な対応の仕方で教えてた。ゆっくりで良いんだよとか。まじで凹んだ。
先月、複数の都府県に営業所&支社の有る某運送会社の面接を受けたのですが、そこの所長の言葉遣いと人を見下す様な態度、求人情報と全く違う労働条件の提示でこちらからお断りしました。
ハローワークの求人情報でも実際の労働条件はかなり違う事は有ると思いますが
取り引きの有る運送会社名を聞いて見たら、地元でも有名なブラック運送会社数社でした!