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物流ニュース
パシフィック湘南 呼び出しベルを物流業界で活用
2020年6月29日
1981年の創業以来、レストランやフードコートで使われる呼び出しベルの開発を手がけてきたパシフィック湘南(神奈川県茅ヶ崎市)。取締役の坂本耕一氏(写真左)は、「近年、物流業界で活用いただくケースが非常に増えている」と語る。
トラックの順番待ちに活用されているのは、フードコートなどでよく見かける「ワンタッチコール」。1から30までのボタンが並ぶ送信機と、音・バイブで知らせる受信機のセットだ。同取締役は、「シンプルな機能のため、呼ばれるドライバーさん側はもちろん、呼び出し側も簡単に操作できる」と胸を張る。
「従来は、順番が来ると、トラックを探し出す作業が必要だった。雨や雪の日に事務員さんが探しに行くのは時間的にも手間としても大変」と指摘。「当製品を導入すれば、受け付け後、ドライバーさんに受信機が渡され、順番になると音とバイブでお知らせできる。もし気がつかなかった場合、30秒後に再度鳴る仕組み」と説明する。
「導入後、すぐに利用いただけるが、既存システムと連携することで一歩進んだサービスも提案できる」とも。「例えば、バースのセンサーでトラックを検知し、空いたら次のトラックを自動的に呼び出すことも可能」という。
倉庫内で活用されているのは、レストランで店員呼び出しボタンとして広く普及している「ソネット君」。ピッキング作業などで不明点やトラブルがあった場合に、ボタンを押せばすぐに待機しているスタッフに伝わるというもの。営業推進課の阿蘇品正仁課長(同右)は、「これまではトラブルに対応できるスタッフが倉庫内を巡回していたが、いざ発生した時に、巡回しているスタッフを探しに行かなければならなかった」と話す。
さらに、「材料がなくなった」「詰まった」といったエラーが出ると、自動的に呼び出しボタンを押すシステムも構築できる。
また、「受信機をフォークリフトに取り付け、フォークの呼び出しに活用いただくケースもある」と付け加える。「呼ばれた番号が光るのでどこで呼ばれたか、ひと目で把握できる。番号が複数点灯した場合は、先に呼ばれた番号が点滅するため、『優先順位もわかりやすい』という声が寄せられている」
「当社の強みは国産・安定供給と、北海道から沖縄まで営業マンが対応するサービス面」と語る坂本取締役。「倉庫や物流センターなどの新規開設時に続けて導入いただくことも多い」。阿蘇品課長は、「当社は開発から手がけているからこそ、ユーザーそれぞれのカスタマイズも提案できる。ぜひご相談いただきたい」と呼びかけた。
◎関連リンク→ 株式会社パシフィック湘南
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