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製品・IT
Azoop トラッカーズマネージャーが好調、配車計画機能を追加
2021年1月26日
Azoop(アズープ、東京都世田谷区)の運送会社向けクラウド型業務支援システム「トラッカーズマネージャー」が好調だ。コロナ禍で在宅勤務が増えたことから、クラウド上でペーパーレス管理ができる同システムへの需要が高まっているという。
同システムは、保有車両の情報を一元管理できるほか、配車計画から請求書発行までをワンストップで提供。朴貴頌社長は、「トラック1台ごとのコストの見える化やドライバー管理を行うことができる」と説明する。
導入企業の規模は、10数台から1000台クラスまで多岐にわたるが、「50台規模のユーザーが多い」。中小規模のユーザーには請求機能が好評で、「従来使っていたソフトがOSの更新で使えなくなり、当社のシステムに切り替えたいとお声掛けいただくこともある」という。
一方、大手運送事業者では車両管理でのニーズが高い。同社長は、「我々は『車のカルテを作る』と表現しているが、履歴をすべて残すことを意識している。車検はもちろん、リースや配車、請求の情報も全て残す」とし、「車両1台ごとの損益レポートもリアルタイムで把握できる」と説明する。
どの車にどのデジタコやドライブレコーダーが搭載されているかなどの情報も細かく設定でき、「配車マンが見たときに非常にわかりやすい」。ファイリング機能として、点検記録簿や請求書も車両と紐付けて管理できる。
また、車両整備で「いつどんな消耗品を交換したか」の記録や、事故の際には、その内容をドライブレコーダーの映像とともに履歴として残すことも可能。スマホやタブレットで、外出先でも確認できる。同社長は、「大手では、営業所間の車両移動が頻繁にあるが、これまでは情報の伝達が口頭で行われ、きちんと引き継ぎがなされないことも多かったと聞く」とし、「複数拠点を持たれているユーザーからは、管理が楽になったと好評」と話す。
同システムではこのほど、「配車計画機能」を追加。受注した案件を登録すると、それをもとに配車計画を作成。車両の空き状況や稼働状況も随時確認できる。複数の営業所の配車マン同士で情報を共有することも可能だ。
同社長は、「最近は若い配車マンも増えてきており、Excelでの管理に限界を感じている現場の人に支持されている。彼らの後押しで導入が決まるケースも多い」とし、「運送経営者の中には、過去にシステムを導入したものの、うまくいかなかったという苦い経験を持つ方も多い。そのような経営者の思いと、現場の方々をつなぐのが我々の仕事」と話す。
なお、ユーザー向けのサポート体制も充実。導入後に、現場でシステムを使う担当者と、2週間に1回程度、オンラインで打ち合わせを実施。使い方の指導や、業務フローの変更に関する支援などを行っており、「システムを入れたが使われていない」といった事態を徹底的に回避している。
月額利用料は1万円から。
◎関連リンク→ 株式会社Azoop
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