【大阪】拓海ロジリューションエクスプレス（大阪府摂津市）の上松敏之専務は、震災で被災した方に少しでも元気や勇気づけられればと考え、自社独自で応援メッセージが入ったステッカーを作製。今月中に車両に張って輸送を開始する。
　同社は、東北や関東方面に長距離輸送をしており、被災地の方に何か伝えたいとの思いで、ステッカーを作成したという。上松専務は「お金や物資はもうやってきた。それ以外で何かできないかと思い作った」と話す。同ステッカーは、車両に張ることで、日本の心を一つにしたいという思いも込められている。

　また、「このステッカーは、関西弁で作成しているが、全国の方がステッカーを見て各方面の方言を入れて作成してもらえるきっかけになってくれれば」とも話す。各団体に頼まず、自社で作成した理由を同専務は「賛否両論はあるが、各団体に頼めば作成に時間が掛かってしまう。１日でも早く作成し運送事業者で協力してやっていきたい」という。
　「義援金や物資輸送以外に何かできないかと感じている運送業者の方は必ずいる」と感じている同専務。「１人で行うよりも大勢で協力した方がやりやすい」とし、「文字を通して被災地に勇気を届けたい。心は一つだという気持ちを伝えたい」と熱い思いを語る。
　「１日でも早く復興しなくては、日本が元気にならない」と話す同専務は、「協力できることからやっていく。ステッカーは販売して、収益は義援金として寄付する」と語る。なお、同ステッカーの形は決まっているが、内容は変更する場合がある。