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物流ニュース
UDトラックス試乗会 トークセッションに橋本愛喜氏らが登壇「2024年問題で副業、本末転倒では」
2023年5月22日
トークセッションでは、交通コメンテーターの西村直人氏、ジャーナリストの橋本愛喜氏、日通総研の大島弘明氏らが登壇。2024年問題について西村氏は、「周囲の意識改革も必要」と指摘。大島氏も、「世間で取り上げられるようになり、役所も過去に例を見ないほど積極的に取り組まれている」と応じた。
橋本氏は、「(自身の)講演会に参加いただく荷主さんも増えるなど注目はされているが、理解はあまり進んでいない」とも。
橋本氏のもとにはドライバーから「2024年問題で勤務時間が減って給料も減るなら副業したい」という相談が相次いでいるという。
同氏は、「働く環境を良くしようという働き方改革にも関わらず、フードデリバリーや運転代行など、さらに体力を消耗する副業を検討するドライバーも少なくない。これは本末転倒では」と懸念を示す。
また、荷待ち時間にも言及。西村氏は、「ある工場がCO2排出量を抑えるため、敷地内での待機を認めず、トラックはやむなく付近で行列を作っている」と肩を落とす。橋本氏は、「『敷地内に待機スペースはありません』とコーンを立てて冷たい文言を掲示している物流センターもある。荷待ち時間を取材した中で、一番長かったのは『21時間半』というドライバー」と明かした。
悪路で試乗した橋本氏は、「ステアリングが程よく心地の良い軽さ。UDさんの華奢な女性スタッフでも軽々と操作できているのを見て驚いた。握力58の自分ももちろん運転がしやすかったが」と笑いを誘った。
話に出たUDトラックス広報の栗橋恵都子氏も、「20トンの荷物を積んで走ったが、『置いてきちゃったかも』と心配になるほど負担の少ない運転ができた」とPRした。セッションの最後に同氏から「今後のUDトラックスに期待することは」と投げかけられると、大島氏は「さらなるドライバー不足に備え、いろいろな層の方にドライバー職をアピールしなくてはならない。そのためにも安全性や快適性を高め、車内での時間を有意義に、楽に過ごせる車両を」と要望。
橋本氏は、「ドライバーはキャビンの中を『城』だと考えていて、他人に乗られるのを嫌がる方も多いが、ドライバーにとって良い環境にするためには、例えば、将来的に寝台を取り除くなど、大きな改革が必要になるのでは。良い労働環境のためには、きちんとベッドで寝てほしい」と述べた。
◎関連リンク→ UDトラックス株式会社
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物流メルマガ
2024問題とは、全く関係ない話です。
UDトラックスが、何年か振りに2デフのトラクターを
販売しただけの事。
アクティブステアリングとか自慢気に公表してますが
ハンドル離して、アクセル踏めば、ほぼ真っ直ぐに
戻ります。
いい加減、新車発表と労働問題を一緒にしないでほしい。
無理やり2024問題繋げるなら、UDは壊れない車つくってください。
車両トラブルで止まってる間も労働出来る時間が減るので。
うちはそんなにトラブル無いですが
おじさんは当たりの個体をひいてますね!
うちのUDもとにかく壊れます。
当たり外れが多いのだと思います。
なるべくそうならないような車作りしてほしいですが、機械は難しいですねぇ
納車2ヶ月経たずにオイル漏れしたのは17クオンだけだな自分の会社じゃ、クレームの度をこしてる。
> ドライバーにとって良い環境にするためには、例えば、将来的に寝台を取り除くなど、大きな改革が必要になるのでは。良い労働環境のためには、きちんとベッドで寝てほしい」と述べた。
長距離走る側としては逆にベッドの幅を80cm以上にさる(積載容積は減ってもそこは法律で強制)などの方が有難い。
実際SCANIAやVOLVOの快適さには敵わんよね。あと一々自家用に乗り換えて帰宅したりして自宅で寝るくらいなら、快適なキャビン内で休んだ方が休める時間も長いのは事実。
2024年問題対策としてやってます感をアピールしたいのかもしれないけど、稼ぐ為に長距離走るのに稼げなくされて挙句に寝台を無くされたら泣きっ面に蜂もいいとこだわ!
どーせならオーナーオペレーターを増やすのも一つじゃないかな?とは思うよ
トラックメーカーを守る必要がある。
物流も守る必要がある。
そして今はインターネット時代だ。
ベテランドライバーは車両えリース出来ればネットを通じて仕事ができる。
大型トラック1台と1人からでも運送業が出来て、そこに標準運賃を保護と一定の経験値を条件にするルールがあればドライバーとして働く事に夢も希望も出来る。
そう見ると、最大のコストは「ドライバーにコストを皺寄せさせる運送会社」の存在だ。
国際物流や主要国内物流、コンプライアンス遵守やドライバー登竜門として大手運送会社は必要だが、例えば特別ノウハウを持たず、車両とドライバーだけを用意して荷主に斡旋してるだけの2次請けや3次請けを主体とした運送会社は世の中に必要ない。
こういう所はドライバーの労働対価を搾取するだけの存在ではないか?と思う。
低運賃、低賃金、速度違反を生んできた根本的原因と言えないだろうか?
他の運送会社でも、基本給がヒトケタ、みなし残業で手当換算し、それを総額で割った時に最低賃金を下回らない金額に設定すれば多くのコストをドライバーに負担させる形が状態化している。
2024年問題と掲げドライバーを食い物にして水屋と変わらんのを奉るのはいかがな物かと