（有）森田海運（資本金300万円、静岡県伊東市宇佐美1817─1、代表森田照子氏）は10月13日、静岡地裁沼津支部から破産手続き開始決定を受けた。破産管財人は重光純弁護士。

　1991年２月に設立した沿海貨物海運業者で、主に油脂類の海上運搬を行っていた。07年11月に本店を伊東市から横浜市中区へ移転。08年２月に再び現所へ本店を移転するなど、拠点が定まらなかった。

　加えて、急激な景気低迷で受注が減少し、船舶購入資金として借り入れた借入金の返済が滞るなど、資金繰りはひっ迫していた。取引銀行が債権を譲渡し、資金繰りの目途が立たず事業継続を断念した。

　負債は、債権者３人に対して金融債務約２億7000万円を含む約４億4000万円。

　（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）