（株）拓建興業（資本金1750万円、富山県中新川郡上市町湯上野143-2、代表冨樫一義氏、従業員３人）は６日、富山地裁に自己破産を申請した。申請代理人は神田光信弁護士。

　同社は1988年1月に創業、93年5月に法人改組した一般貨物自動車運送業者。建設業者から土砂・砂利などの運送をメーンに、砂利販売や土木工事も併営。自社での岩石及び山土砂採取での販売を行い、最盛期となった97年９月期の年売上高は約2億4800万円を計上していた。

　しかし、岩山開発で岩石採取を予定していたものの、岩質の関係から山土砂採取が主体となり、設備投資などで収益性は乏しく、欠損計上の散発を余儀なくされていた。

　さらに、近年の公共工事の見直しなどで売り上げは減少し、07年9月期の年売上高は約1億9400万円と2億円を割り込み、約1500万円の繰越欠損を抱えていた。09年9月期の年売上高も約1億4800万円と売り上げの減少に歯止めがかからず、今回の事態となった。

　負債は金融債務を含め約1億4000万円の見込み。

　（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）