「そこまで管理しないといけないのかと情けなくなる」とこぼすのは東京都江戸川区の運送会社社長。ドライバーの不注意が原因で車両を修理に出したというが、「壊れたと壊したは違う。故障すると『壊れちゃいました』と平気で報告に来るドライバーが増えた」と嘆く。

　「経営者からみれば、管理していなくて壊したんだろうと怒鳴りたくなる。異常が起きるまで何らかの兆候があったはずだが、気付いていないのか、ほったらかしにしているのか、問題が大きくなってから報告してくる」と同社長。「昔のドライバーなら自身の管理不足を詫びたものだが、いまのドライバーは自分も被害者のように振る舞う。車両がへこんでいても『私は知りません』と言い張るものもいる。『じゃあ誰がぶつけたんだ』と怒っても黙ってしまう。本当に情けない」。（真鍋大樹）