関西美和陸運?（資本金２０６０万円、大阪市住之江区新北島５　３　47　１０７、代表安部和秀氏、従業員15人）は、11月30日までに事業を停止し、事後処理を大野誠弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。

　１９９１年８月に設立した一般貨物運送業者。当初はダンボール原材料である巻紙の運送を行っていたが、そのノウハウを生かして建材やコイル状鋼板の運送を行うようになった。ダンボールメーカー、鋼材商社、地場の運送業者を主要顧客として08年６月期には年収入高約３億８０００万円を計上していた。

　しかし、世界同時不況の影響で鋼板需要が大きく落ち込むなか、10年６月期の年収入高は約２億５６００万円までダウンし赤字決算に転落。その後、受注は増加したものの、今年３月30日に国交省から65日間の輸送施設使用停止の行政処分を受けたことで損失額が拡大し資金繰りが悪化、財務面も債務超過となった。その後も状況は改善されず、先行きの見通しが立たなくなり、今回の事態となった。

　負債は約１億８０００万円。

（東京商工リサーチ・帝国データバンク調べ）