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    新トラック運送経営のヒント(55)ドライバーを定着させる

    2013年2月22日

     
     
     

     「ドライバーが足りなくて、泣く泣く仕事を断った」。そう嘆く社長さんが増えています。実にもったいない話です。しかし、今後のトラック運送業界にとって本当に切実な問題です。



     運送業経営で一番の要。それは何といってもドライバーでしょう。しかも、どんなに優秀なドライバーがいても、2台運転することはできません。ドライバー不足の問題は現在、少しずつ表面化しつつあります。あと数年で今のトラック運送業界を支えている60代前後のドライバーが大量退職します。そうなると、相当数のドライバー不足になるでしょう。そうなった時に普通以上のドライバーを確保できてい
    ればチャンスをつかむことができるかもしれません。

     ドライバーを定着させるために今から、どのような手を打つのか。社長が考えなければならない大切なことです。今までのように歩合給を増やして給料を高くする、という手法は使えません。なぜなら、労働時間に対する規制が厳しくなったからです。ドライバーの給料を上げるために長時間労働をさせれば、最悪、営業停止処分を受ける大きなリスクがあります。やはり「お金で釣る」というやり方では安定した運送業経営はできません。それに以前と比べると、お金(給料)にガツガツするドライバーはかなり減ってきています。

     それでは、これからドライバーを定着させるためには何をすればいいのでしょうか? 「これさえやれば、絶対にドライバーを定着させることができる!」。そんな魔法はありません。しかし、募集するとすぐにドライバーが集まる運送会社は、少ないですがあります。ある社長いわく、「俺たちはドライバーが頑張ってくれているから食べていけるんだ。だからドライバーの働く環境を少しでも改善することを忘れてはいけない」。こう話されていました。

     例えば、ドライバーに対する「声掛け」。意外にできそうでできないのが「声掛け」です。ドライバーは普段、仕事を一生懸命やっても取引先では当たり前の応対しか受けません。周りの人から認められる、という経験がなかなかできないことが多いのです。この点を忘れずに、ねぎらいの声掛けをする。地味ですが、こんなところから「この会社が好き! ココが自分の居場所だ!」と、自分の会社に対する愛着が湧いてくるのではないでしょうか。

     これも立派な「ドライバーの労働環境の改善」です。「誰でも自分の存在を認めてくれる人や会社を好きになる」、ドライバー不足の解決策はこの原点に立ち戻ることかもしれません。

     
     
     
     
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