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フリッカーヘルスマネジメント 疲労計測システムで安全運転
2017年3月21日
運送事業者にとって、安全は何より優先して取り組むべきテーマと言える。事故防止にはドライバーの健康管理が重要で、事業者は「ドライバーが疲れていないか、無理をしていないか」などを常に把握しておく必要がある。産業技術総合研究所の技術移転ベンチャーであるフリッカーヘルスマネジメント(原田暢善社長、埼玉県新座市)は、スマホを使って「いつでも、どこでも、簡単に」疲労の計測を行うことができるシステムを開発した。
光が高速で点滅していると、人にはそれが点滅しているとは見えない。しかし、点滅の速度をだんだん遅くしてくると、あるところで光が点滅しているのが分かる。点滅する光の周波数を変化させた時に、点滅感覚が発生する周波数閾(いき)値をフリッカー値と呼び、フリッカー値は、疲労の蓄積とともに減少する性質があるという。疲労に伴い光のチラツキを認識する能力が低下するという性質を用いて、疲労計測を行う方法が「フリッカー疲労検査法」だ。計測原理が報告されて以来、約80年の研究の蓄積のある同検査法だが、研究分野での広範囲の利用に反して、日常生活への普及は十分ではなかった。関連記事
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