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  • ブログ・川﨑 依邦

    経営再生物語(268)個人面談

    2019年11月18日

     
     
     

     1.職場風土の改革—個人面談シート(定期的な個人面談)事例と物流品質評価表の活用

     

     A社の職場風土の改革—個人面談シート(定期的な個人面談)事例の活用

     月1回各30分程度、ドライバーと配車担当者が個人面談する仕組みを定着させることとする。個人面談シート(定期的な個人面談)事例の活用である。

     1対1で向き合って交流することは、信頼関係を作っていく上で有効である。「話すことなんか何もないよ」と、うそぶくドライバーもいる。そこで個人面談にあたってはデータ、資料を準備してのぞむ。ドライバー個人の売り上げ実績やコスト実績(燃料費、修繕費など)のことである。配車担当者の一方的な押し付けにならないようにする。傾聴の姿勢、聞く耳を配車担当者は発揮する。的確な質問をぶつけることでドライバーが話しやすくしていく。

     配車担当者は聞き役に回ることである。個人面談シート(定期的な個人面談)事例では、①売り上げアップのために配車状況で改善、改革するところはどこか②荷主の動向、営業状況はどうか③競合企業の動向はどうか④燃料費削減のために取り組むことについては何か⑤車の修繕費削減についてはどうかとヒアリングしている。

     質問することでドライバーに考えていく力を育てていく。「何も考えずに、ただハンドルだけ握っている」ドライバーであってほしくない。考働するドライバーであってほしい願いから、ヒアリングを積み重ねていく。一方的に頭ごなしに叱りつけるばかりでは、ドライバーの反発を招くこともあるからである。

     現場の第一線で働くドライバーは生きた情報を掴んでいる。個人面談によって生きた情報を引っ張り出していく。「話を聞いてくれた」というだけでスッキリするドライバーもいる。交流=コミュニケーションの積み重ねは、心の通い合いを充実させていく。そのことが信頼関係を強く深めていくことになる。

             (つづく)

     
     
     
     

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  • 筆者紹介

    川﨑 依邦

    経営コンサルタント
    早稲田大学卒業後、民間会社にて人事・経理部門を担当し、昭和58年からコンサルタント業界に入る。
    63年に独立開業し、現在では『物流経営研究会』を組織。
    中小企業診断士、社会保険労務士、日本物流学会正会員などの資格保有。
    グループ会社に、輸送業務・人材サービス業務・物流コンサルティング業務事業を中心に事業展開する、プレジャーがある。

    株式会社シーエムオー
    http://www.cmo-co.com

     
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