「オリコカード」で知られるオリエントコーポレーション（東京都千代田区）は、中古トラックのＦＣ（フランチャイズチェーン）を手がけるトラック市（埼玉県川口市）と提携し、緑ナンバー向けオートローン「トラック市ローン」の取扱を開始した。
　一般的なオートリースだと審査に一週間程度かかるところ、同社のローンであれば「早くて30分、遅くても1日で対応できる」（営業推進グループ自動車統括部企画・開発チームの村野靖課長、写真左）のが最大の魅力。

　まず、普通免許で運転できる二tベースの車両を軸にサービスを展開する。「中型は対応協議中」（同）。利用者としては、中小事業者や個人事業主を想定。オリコ側で「与信管理をしっかり行う」とした上で、「普通のクレジットカードと同じ感覚で中古トラックを買うことができる」という手軽さがポイントだという。
　トラック市との提携について、同課長は「全国的なＦＣネットワークを持っていることが魅力だった」と背景を説明する。その上で、「トラック市さんの持つ中古トラック市場でのノウハウと、オリコの持つ金融商品の開発力を融合し、相乗効果を狙っていきたい」（同チーム唐澤将行課長代理、同右）と今後を展望する。
　同社の乗用車向けオートローンは、「ニューバックアップローン（据置オートローン）」「バックアップセレフティ（残価保証型オートローン）」「ニューバジェットローン（自由払いローン）」など、ラインナップも豊富。すでに多くの取扱実績を誇るこれらの商品をもとに、今後は「トラック事業者様に喜ばれるサービスを開発していく」（同課長）としている。「初めて参入する市場なので、まずはみなさまのニーズを聞くところから始めたい」。また、取扱加盟店も増やしていく構え。
　サービスの利用条件は、「トラック市の会員であること」で、加盟店での購入時に利用することができる。初年度は、20億円の取扱をめざす。

　詳細は同社ＨＰ、http://www.orico.co.jp/　（村上千秋記者）