【奈良】西和物流（磯城郡田原本町）は業務拡張に伴い、本社事務所と車庫を移転した。新しい事務所は3階建てで1階が事務所、2階がテナント、3階は会議室と従業員の寮になっている。車庫は700坪と拡張した。萩原良介社長は「心機一転の気持ちで、全社一丸となって攻めていく」と力強く話す。

西和物流の従業員
　不況が続く中、食品を中心に扱う同社は車両数が増加しており、今年に入ってすでに3台のトラックを導入し、台数は25台になった。6月にも冷凍車を1台投入する予定で、積極的に事業展開している。
　萩原社長と山崎和哉専務が勢力的に営業展開し、飛び込み営業を中心に顧客数を増やし続けている。台数の増加で車庫が手狭になったことと全従業員が集合できる場所を確保するため、今回の事務所移転に踏み切った。
　「前の事務所ではコンプライアンスを守っていくのが難しい状態であった」と、移転前はマンションの一室で十分なミーティングができなかったが、新しい事務所では25人の従業員が一堂に集まることが可能。現在、同社で取り組んでいる安全性優良事業所（Ｇマーク）の取得にプラスに働いているという。
　萩原社長は「100年に1度の不況と言われ、うちも厳しいが、何とか大きな落ち込みは阻止できている。ピンチこそチャンス。攻めこそ最大の防御と言われるように、我々は攻めて攻めて、攻め抜いていく」と、新事務所でさらなる飛躍を誓う。