「運ぶものを創造する会社」を掲げるタムラコーポレーション（田村隆社長、神奈川県川崎市）は、和光大学経済経営学部の西岡久充ゼミとの産学連携による自社Ｗｅｂサイトのリニューアルを推進している。学生による研究で、物流事業経営における効果的なＷｅｂサイトの構築をめざす。

　和光大学の経営メディア学科では、学生が一般的な経営学に加えてコンピューターの基礎知識や情報システムを活用した企業経営などを学んでいる。将来は起業をめざす学生もおり、ビジネスプラン構築や川崎市の「企業家オーディション」などにも積極的に参加。「情報デザイン論」を専攻する西岡ゼミでは、コンピューターを用いて情報をわかりやすく伝える工夫や技術を身につける取り組みをしている。
　今回、タムラコーポレーションというフィールドを借りた学生の育成をめざしている。学生が企業を訪問して研究し、企業のことを考慮したＷｅｂサイト、Ｗｅｂコンテンツの提案を行う。３クリック以内で必要な情報にたどり着けるようにし、タイトルに「運送・配送サービス」などの言葉を入れるなど、随所に学生たちの視点を入れた新サイト。今後はアクセス解析やユーザビリティーテストなどを実施して、見やすく使いやすく効果的なサイトにしていく。
　さらにブログ、ミクシィ、ツイッター、フェイスブックなども含めた、情報メディアを活用した経営を研究していく。
　タムラコーポレーションは物流、運送を中心に特色のある経営を展開。新たな物流サービスを「新商品」として提供するなど「運ぶものを創造する会社」として、常に進化を続けている。「今回のリニューアルによって、新商品を新たに知っていただく機会にもなる」と田村社長は話す。
◎関連リンク→　株式会社タムラコーポレーション