「ドライバー不足」に繋がる「求人に対する応募者数の減少」と「離職率の増加」という２つの課題。これらを同時にクリアできるサービスとして注目を集めているのが、日本最大の共通ポイントサービス「Ｔポイント」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ（東京都渋谷区）の「Ｔベネフィット」だ。
　運送事業者からの引き合いが増えているという同サービスについて、同社アライアンスコンサルティング本部の福田裕美氏に話を聞いた。
–「Ｔベネフィット」とは
　「全国で４１３７万人強の方が所持されている『Ｔカード』は、コンビニやガソリンスタンドをよく使うドライバーの皆様の保有率も高い。こちらに企業側が手当や褒賞などを『Ｔポイント』で付与できるというのが、『Ｔベネフィット』で、全国の様々な業種・店舗で利用できる『Ｔポイント』の利便性の高さを活かし、従業員の多様なライフスタイルに対応した福利厚生プログラムとなっている」

–利用方法は
　「従業員の方は、付与されたポイントを１ポイント＝１円として、全国の８９社・約４万８４９８店舗（７月末時点）で利用できる。ＴＳＵＴＡＹＡやファミリーマート、ＥＮＥＯＳ、ガスト、ドトールコーヒーショップ、オートバックス、Ｙａｈｏｏ！ショッピングなど生活に密着した幅広い分野で利用できる」
–現金との違いは
　「単純に給料を上げることは経営リスクが高い。『給料への上乗せ』も時間の経過に伴い、『もらって当たり前』になり、カットしようものなら労使間の問題に発展してしまう可能性もある。『Ｔポイント』は、現金に近い状態で機能するが、あくまでも『ポイント』であるため現金とは異なる。この違いが、従業員満足と企業リスク軽減の両立を可能にする」
–求人でのメリットは
　「求人広告に『Ｔポイント』のロゴマークを掲載でき、その知名度を活用できる。ロゴマークで視覚的な差別化を図れるだけでなく、求職者の安心感も醸成することから、同じページに求人広告を掲載している同業他社よりも優位に採用活動を進められる。また、ポイントの付与は専用画面から簡単に申請できるため、人事・総務部門の運用負担もかからない」

–その他の導入メリット
　「離職率の低下に繋がり、新たな求人にかかるコストや時間、手間を大幅に削減できる。ベテランドライバーが増えることで事故が減るだけでなく、生産性も上がり、荷主からの信頼も厚くなるなど、利点は多いと聞いている」。
　「Ｔベネフィット」の問い合わせは、電話０３（６８００）４５６９番、ＵＲＬは、http://tsite.jp