【京都】「人間尊重を基本として、地域社会に貢献する企業集団」を経営理念として掲げ、従業員とともに事業展開してきた中島商運（中島道明社長、写真中央）。11年目に入り本社低温物流センターを完成させ、4月1日から稼動を開始し、それと同時に本社も移転した。
　敷地面積は630坪で1階は冷蔵庫170坪、冷凍庫30坪に商品管理事務室が1室。2階は冷蔵庫が90坪に冷凍庫70坪、集中管理事務室や会議室がある。ドックシェルターは9基、昇降リフトが2基、燃料タンクが1基を設置。

　365日24時間体制の物流センターについて「食品物流を主力とした低温物流センターは総合的な物流サービスを提供し、集中制御による温度管理・セキュリティシステムなどにより商品の品質管理は万全」という。同センターの稼動で、常温・冷蔵・冷凍の三温度帯での取扱能力が向上した。
　国道一号沿いにあり、京滋バイパスや第二京阪道にも近く、名神高速京都南インターチェンジもすぐそばと好立地。中島社長は「京都より以北の滋賀・奈良・北陸・東海エリアへの仕事で京都を拠点としたきめ細かな配送ができる好立地」と語る。
　また、同社は「物流の集約化でグリーン・ロジスティクスとしての共配を可能にし、環境負荷の軽減を目指している」と中島社長。三温度帯対応の総合物流企業へさらに加速した同社の今後に期待したい。

　新住所は京都府久世郡久御山町大字森小字中内8-1、電話075（606）7710番。