国土交通省と自動車関係30団体で構成する自動車点検整備推進協議会は8月29日、港区の虎ノ門パストラルで、「チーム点検」の結団式を実施した。
　これは自動車ユーザーに対して、保守管理意識の向上を図る自動車点検整備推進運動の一環で、10月31日までを強化期間と定めて、広くPRするもの。
当日は、冬柴鐵三国交相と「チーム点検」リーダーに任命された女優の内山理名さん（写真）、チームメンバーの自動車整備士らが出席した。

　チームメンバー指導のもと、実際にエンジンオイルのチェックを行なった内山さんは、「汚れているかどうかチェックすることで、車が愛おしく思える。女性でも簡単な作業だと実感できた。チームリーダーとして、自動車の点検整備の大切さを呼びかけたい」と意欲を見せた。
　冬柴鐵三国交相は、平成17年度に発生した点検不良が原因とされる事故について、「1396件のうち、1000件は適切な点検整備を実施していれば、事故を予防できたとされている。戦争に匹敵する莫大な死者・負傷者数」と指摘。
　「車の便利さを享受する者の義務として、運行前の点検を実施するとともに、問題がある場合は、万全の状態に整備してから運転するようお願いしたい」とPRした。
　今後、全国各地で自動車の無料点検活動をするほか、大型商用車のホイールの取り付け状態や燃料装置などに関する充填点検を実施し、自動車点検整備の重要性を広く訴えるとしている。

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