ユニクロの「ヒートテック」シリーズがこの冬も発売された。特に、今年は印象的なＴＶコマーシャルで注目を集めているが、すでに多くのリピーターを持つ大ヒット商品だ。
　今年の商品発表会では、日本通運や全日空の「屋外で仕事をする職種」の社員をモデルとして起用し、現場仕事に役立つ商品としてアピールした。

　同シリーズは、今年で発売5年目。ユーザーの声をもとに年々改良が加えられ、昨年6月に締結された東レとの「戦略的パートナーシップ」により生産体制も強化された。同社インナー事業部の白井恵美事業部長（下写真）は、同製品の「他にはない高機能性」をアピールする。
　男性用の「ヒートテックプラス」は、発熱、ドライ、抗菌・防臭の機能を持つ。暖かさを保持すると同時に、汗をかいた場合も素早く乾き、体の冷えを防ぐため、冬の屋外での仕事に最適。ユーザーからは、「1枚着るだけで、体感温度が変わる」という声が寄せられているという。
　一方、3年前から販売開始された女性・子ども用の「ヒートテックモイスト」は、発熱、保温・保湿、抗菌・防臭、ストレッチ性が特長。同事業部長は、「オフィスで働く女性が望む、薄くて暖かく、優しい肌触りを追求した」と話す。
　いまや「誰でも着ている」と言えるほどに成長した同シリーズ。「リピーターが多く、土・日曜日の特別価格販売の際に大量にご購入されるケースも多い」という。また、「インナーとしてではなく、普通のＴシャツとして着ていただけるのも、カジュアルウェアのユニクロならでは」（同事業部長）というのもヒットの一因だろう。
　男性用の「─プラス」は、クルーネックＴシャツ（半袖・九分袖）、ＶネックＴシャツ（同）、タートルネックＴシャツ（長袖）、タイツ、ハーフタイツの9タイプ、4色を展開。女性用「─モイスト」には、ＵネックＴシャツやキャミソール、ブラタンクトップ、ソックスなども揃えている。価格は990〜1500円。
　今年度は2000万枚の販売が目標。同事業部長は「こんなに高機能な商品は、日本では他にはないはず。ぜひご愛用いただきたい」と話す。なお、法人で大量購入をする場合、専用窓口がある。問い合わせは、電話0120（031）296番。

　詳細は同社ＨＰ、 http://www.uniqlo.com/jp/