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    ピッキングの効率化を支援 積水樹脂キャップアイシステム

    2009年1月15日

     
     
     

     積水樹脂キャップアイシステム(東京都港区)のデジタルピッキングシステム「キャップアイシステム」は、多くの物流現場に納入され、業務の効率化に貢献している。
     ユーザーの要望を採り入れながら、さらに進化を続ける同システム。同社総務部の薄田裕広次長に話を聞いた。


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    作業スピードが倍になったという事例も
     「キャップアイシステム」は、アンサーキットと呼ばれる表示機を棚に取り付け、ディスプレイへの数量表示やランプの点滅により、ピッキング作業を支援するもの。物流では食品や医薬品、アパレルなど、製造工程でも自動車部品関連など、多岐にわたる分野で導入されている。
     導入メリットとしては、「作業リストが不要になり、読み間違いによるミスを防ぐ」「作業スピードが向上する」「業務の効率化による作業人員の削減」「どこに何が配置されているか分かっているベテランでなくとも、すぐに業務に慣れることができる」などが挙げられる。薄田次長によると、「作業スピードはだいたい倍になる。ミスの発生が十分の一になったというユーザーもいる」とその効果を説明する。
     同システムは、制御用パソコンとの通信をLANで行うことができる。アンサーキットなどの制御・通信と電力供給を一台で行うリンクボックスを制御用パソコンとの間に接続することで、「規模の大きなシステムになっても、通信速度が遅くならない」という。各種周辺機器の接続など、ネットワーク構成を自由に行えるフレキシビリティの高さも特徴だ。
     同次長は、同社の強みとして「提案力の高さ」を挙げる。「現場のデータをいただき、最も効率化につながるソリューションを提案する」。業務フローそのものの見直し・提案から手がけることもある。
     ユーザーの声を採り入れ、新製品の開発やバージョンアップにも力を入れている。小さな間口にも掲示しやすい小型のアンサーキットや、冷凍温度帯対応アンサーキットなどはその一例だ。最近では、生産ラインでよく使われるパイプラックに取り付けられるタイプも開発した。ミスを減らし精度を高めるために、指示された間口以外からの誤ピックを防ぐ、遮断機付きアンサーキット、センサー付きアンサーキットも開発されている。なお、九月の国際物流総合展では、無線対応のシステムも参考出品した。
     導入費用は、目安として「ソフトウェアや工事なども含めて、1000間口で1200万円程度」。しかし、「これより小規模での導入ケースも多い。(大規模なマテハン機器と比べて)デジタルピッキングは既存の施設にも手軽に導入できるのが魅力」と話す。
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     同社HPは、http://www.cap-ai.jp/

     
     
     
     
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