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    ダイキン工業 大型冷凍倉庫用「フリーズマルチBIG」発売

    2007年4月1日

     
     
     

     国内の景気回復や企業の物流再編による拠点集約化などが相まって、大型物流倉庫の新設が相次いでいる。大型の冷凍倉庫となると年間電気代も大きくなり、高効率の冷却機器を求める声も多い。


     ダイキン工業では、大規模な冷凍・冷蔵倉庫の冷却に用いる低温用エアコン「フリーズマルチBIG」(30馬力)を30日から新発売する。 インバーターを搭載することで庫内温度を安定管理でき、年間電気代が約二割削減できるほか、冷凍用から冷蔵用までの温度設定が自在に行えるという。
     同製品の特徴について、低温事業本部企画部新規育成事業グループの徳野誠氏(写真)に話を聞いた。
     
     「フリーズマルチBIG」は、圧縮機に高効率な「パワーリラクタンスDC圧縮機」「DCファンモータ」を採用し、インバーターを搭載することで、冷蔵庫の負荷に応じた効率の良い運転が可能。
     また、従来の冷凍倉庫の冷却設備は二段圧縮冷凍機(スクリュー冷凍機)を機械室に設置し、セントラル方式で設備していたが、「フリーズマルチBIG」は個別方式でのセパレート二段圧縮方式を採用。
     さらに熱搬送能力の高い新冷媒「R410A」を採り入れることで、「長配管、高外気温による能力ダウンがなくなった」と徳野氏。
     また、「機械室が不要となり、事務所などに有効活用できる。従来のスクリュー冷凍機ではオイル交換などのメンテが必要だったが、フリーズマルチBIGでは約10年間はメンテが不要」という。
     段階的に冷媒を圧縮し、冷凍から冷蔵まで負荷に応じた運転ができるため、エネルギー効率がさらに向上。年間電気代を同社従来機に比べて約20%(約19万円、300平方m冷凍倉庫)削減できるという。
     さらに、従来から他社製品と差異化されていた点として「冷凍用から冷蔵用までの温度設定幅」が挙げられるが、従来の「マイナス30℃〜10℃」から「マイナス30℃〜20℃」へと拡大。「ひとつの倉庫を冷凍用から冷蔵用に簡単に切り換えでき、荷物に合わせた効率的な運転が可能となる」。
     庫内機の霜取り性能も向上。内部からの加熱で霜を溶かす「インバーターホットガスデフロスト方式」を採用し、外気に影響されず安定した霜取りを可能とした。
     業界主流の「電気ヒーターデフロスト方式」に比べて、低温除霜で蒸気発生を抑制できるため、庫内の着氷を防ぎ、霜取り運転中の温度上昇を抑えることができる。
     同社ではこれまで、延べ床面積約13万6600平方mの冷凍・冷蔵倉庫など、多くの納入実績を持つ。「フリーズマルチBIG」の価格は、1664万2500円(35坪程度)。初年度100台の販売をめざす。
     
     問い合わせは、06(6373)4280番(低温事業本部・営業部・冷設システム営業G)まで。

     
     
     
     
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