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物流ニュース
ドライバーの出張費を増額 「手取り増」に非課税手当
2024年7月25日New!!
「2024年問題」への対応で時間外労働を減らした結果、ドライバーの給与が減るケースは多い。北陸や関東などへの輸送を展開している大阪府和泉市の運送事業者は、同問題への対応で傭車を利用するようになった結果、それまで自社で週2―3回運行していた中長距離便が半減した。
同社社長は、「この影響で懸念されたのが歩合給の減少。そこで、非課税所得として取り扱われる出張費を増額し、少しでもドライバーの手取りが増えるように努めている」と明かす。
具体的には、「近畿圏内の配送は1日1000円、300km以上の中距離は1運行で2000円、関東などの長距離では4000円を支払っている」という。
「税務署に相談したところ、『問題ない』と了承を得たので、距離に応じた額の『出張手当』を出している。これにより、ドライバーは2―3万円程の所得を非課税で増やすことができる」。さらに、「ドライバーの福利厚生につながるだけでなく、会社にとっても節税になる」と付け加える。
ある税理士事務所では、「通勤手当、宿泊手当、在宅勤務手当、資格取得手当、食事手当なども、それぞれの要件を税務署に認められれば非課税で支給できる」としている。ドライバーの手取りアップを図るために、知恵を絞る必要があるようだ。
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