ヤマハ発動機（静岡県磐田市）は１８日、現在、本社内にある部品供給センターを移転し、久能工業団地（同袋井市）内に『グローバル　ディストリビューションセンター』を新設すると発表。
　 新センターは、国内４か所の部品供給機能を１か所に統合するとともに、世界６地域の部品統括センターを核としたグローバルＳＣＭを実現するための中核センターの機能も担う。
　同社の部品事業は、二輪車や船外機、四輪バギーといった特機の補修用部品に加え、オイルやアクセサリーなどの用品も扱っており、その点数は約３０万点に及ぶ。
　 現在は、本社のセンターを核に、北海道、埼玉、滋賀の各センター経由で約１万５０００店の販売店向けに供給。海外に向けては、欧州・米州・アジアのセンターや各国の販売会社・代理店に供給している。本社センターから国内外への出荷件数は、１日あたり約１万５０００件にものぼる。
　新センターは、建築面積37,250平方メートル、延床面積57,600平方メートルの２階建て構造で、１日約４万件の出荷件数に対応する同社最大規模の部品供給センターとなる。総投資額は４４億円。２月に着工し、２００６年５月の本格稼動を予定している。